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カテゴリ:読書( 209 )

「ぬけまいる」 朝井まかて著 と鴨鍋

今日は一日中雨が降っていました。
おかたづけも部屋のこまごまとしたものを捨てるだけにしました。
捨てるのにはちょっと惜しいものがありましたが
「捨てないと次のものが入ってこない」と言い聞かせて
捨てました。捨てるって結構力がいります。

おかたづけと掃除は完璧を目指さないことにしているので
お昼からはごろごろと読書しました。
ブックセンターから借りてきた本で
「ぬけまいる」 朝井まかて著をよみおわりました。
花のお江戸で若い頃に仲良しだった三人組
今は一膳飯屋を手伝いながら戯作本をかく夢を持っているおいの
譜代の御家人のよき妻のおしか 小間物屋を仕切っているおちょう
三人合わせて猪鹿蝶です。
ある日三人が偶然おいのの店に集まってひょんな話から
抜け参りお伊勢参りに出かけることになります。
それぞれがそれなりに鬱屈を抱えています。
何事にも慎重で計画的なおしかの先導で度胸のいいおいのと
商売ならお手の物のおちょうがそれぞれ性格もちがうのに
うまが合って伊勢まで旅を続けます。
一話ごとに話が進み恋あり一文無しになって助けた
年寄りの所で商売をしたり、揉め事に巻き込まれたりと
ピンチになると三人で助け合って
ケンカをしながらも明るくスカッとダイナミックに
珍道中を最後まで旅を続けます。
出発した時の鬱屈がそれなりに解決はしないまでも
それぞれが見通しを立てて大江戸目指して変えるお話です
それぞれのエピソードがからっとしていて一気に読んでしまいました。
最近「オンマをお願い」「菜食主義者」とちょっとしんどいお話
読んでいたので気分転換になりました。
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この作者の最初に読んだ本は「花競べ」で私がいつも行っていた
美容院においてあったのを読んだのが初めてです。
この美容院に作者のお母さんが通っておられて娘の本を読んで欲しいと
おいていかれたそうです。
それからファンになってこれで四冊目です。
初め作者は女の人だと思ったけど珍しい名前です。

私が高村薫「マークスの山」を読んだ時この作者は男性だと思いました。
女性とわかっても本の中味を含めて今でも男性だとおもいます。
名前をはじめてみたときに男性作家だと思ったけど女性だった作家は
「有川浩」「三浦しおん」「長島有」「桜庭一樹」
ちょっとややこしいと思いませんか?ははは!!

今日は鴨鍋でした。ちょっと油っぽいけど美味しかった。
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肉が沈んでいるのでどんななべもみんな一緒に見えます。
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今日はお天気は悪かったけどそれなりに満足の一日でした。
by yukinachan55 | 2012-12-30 23:58 | 読書 | Trackback | Comments(0)

「オンマをお願い」作家の言葉を読む 

 「オンマをお願い」を読み終わったけど
エピローグまで読んで、やはりエピタはわかりにくいし
最後にオンマがどうなるか
私は亡くなっていると思ったのですが、
作者がどう考えているかが気になりました。
巻末に作者の言葉があったので韓国語の勉強するつもりで
訳してみました。
読んでいるのと違って日本語で書いて見ると難しいです。
言葉の間違いや取り違いがあると思いますが書いて見ます。

「作家の言葉」
昨年の冬約30年ぶりに母と私の家で十五日ぐらい一緒に過ごしたことがあった。
思春期の時母の側を離れて以後、このように多くの日々を母と一緒に
過ごしたことは初めてだった
明け方の度に母の寝ている部屋をたずねてみた。
私がその時間に部屋の戸を開けると母はすでに起きていた。
私が中に入っていくと母は「どうしたの」といいながらも
私が母の横に横たわると「こんな日もあるんだなあ  本当にいいなあ」
といった。
私たちは天井を見て横になったまま、ぼそぼそと昔の話を交わした。
はるかに忘れてしまっていた昔のことが私たち母娘が話し合っている
部屋の中にどっと押し寄せてきた。
そんな日々のことが さまざまなことが日々流れる間に母の胸の中に
いまだに解決できていない昔のことが木の根っこのように苦しく
絡んでいるということがわかった。
時折母はとても小さくなって私の胸の中で泣くこともあった。
そうしているうちに気持ちがしっかりして、私が「どうしてこうなの?」
とたずねると すぐに元の母の姿に戻った
母にはなんでもない ただ話を聞いてくれる人が必要だということを
実感した。
そうだからといって私が温和に母の話を聞くだけしたということではない
「あることをおくということはそうではない なぜそのようにかんがえるのよ」
声を高くして争うこともあった。
同じ布団の中で互いに激しい息づかいをし、背中合わせに寝ていた瞬間も
あった。心が傷ついた母が家に帰ろうと荷物を包んだ瞬間も
そうしたことがあったとしても私はこの明け方のすべての瞬間に
明らかに幸福を感じた それも、完全な幸福を、
その幸福の余韻は広く、深くて 一体全体その気運が
何処から流れ出てくるものかしばらく考えてわかった。
母がまだ私の横にいるということ、母の横で横になって朝が来ることを
待ちながら母の話を聞くことが出来る幸運を私が享受しているということ
そういうことなのだ

 その時感じた幸福感がこの小説を書き続けたということは疑いがないだろう
小説の中のオンマはあまりにも不幸に書いているということだ
しかし事実だ
この明け方の幸福を私だけが享受することでないという考えがひらめいた
表現しなくてはならないという幸福だった。
誰にでもがまだ手遅れではないと言うことを言って上げたい 
私式の方法がこの小説だ
私のこんな気持ちが「オンマを失って一週間だ」という初めの文章を
誕生させた。
連載を終えた後も苦心の末にオンマを生き返させるために
「エピローグ」「バラのロザリオ」編を書いた。
この初めの文章を「オンマを失ってから9ヶ月たった」
ということを選択した理由も私たちが母を理解し愛し、
世話をすることが出来る時間がまだ残っているということを言いたかったのだ
失うだけでなく探すことができるという希望の余地を残しておきたかった
今日私たちの後ろにもぬけの殻になって立っている私たちの母親が
成し遂げてきたことをどうしてすべて推し量ることが出来ようか
この心痛い愛と熱情と犠牲を復元してみようと努力しているだけだ
これによって閉じこもっている母親達の人生がどれほど社会的な
意味を持つことを望んでいることが作家としての私の素朴な希望だ

原稿を脱稿して私が一番先にしたことは田舎の母に電話をかけてみたことだ
夜十時になっていた。父が電話を受けた。お母さんは寝ているのかと
たずねたら納屋にいると言われた。納屋で・・・?
そこで何をしているの?こんな時間にとたずねたら
ニンニクの皮をむいているといった。
私が幼い頃に本を読んでいたあの納屋でお母さんがこの時間に
ニンニクの皮をむいているって?
母の携帯にもう一度電話をかけた
夜中に何でニンニクをむいているのかと私がやかましく聞き出すと
母はただ淡々とした声で眠れないからそうしているんだと答えた。
もうすぐキムチをつけることをしなければならないから
一日何個がづつでも前もってむいておくことがいいと言いながら
次の日原稿を送ってもう一度母に電話をしてみたのに
今度は大豆畑に行っていた。日照りなので大豆が枯れてしまったら
大変惜しいからと言っていた。
70歳を越えてもニンニクの皮をむき、雨が降らないから
気がかりで大豆畑に行って立っている人が私の母だという考えは
文章を書いて生活している私の人生をいつも換気させる
いつからか文章が書けなくなるとか、私が均衡を失って
一方の側にかたむくと思ったとき、
母に電話をかけている自分を発見した。
そういうときには、母は丁度歌を歌う様に私がこの世界に
出てくる前から存在した人々の話を際限なくしてくれた
私は黙って母の言葉を書き取ることもあった。
間違うことなく 人生が急にまっ逆さまに落ちたとしても
人生をあきらめることなく夢を育て愛を殖やしていく事で
毎日一歩ずつ前に出て行った人たちが持っている秘密は
すぐ私の小説になることもあった。
母は私にしてくれた話が自分の話でないといった。母も誰からが伝え
聞いた話かも、私も母が私に伝えてくれた話は宇宙でひんぱんに
発生して、そして消えていくただそんなはず多くの話の中の
一つであるかもしれないけれど 
その文を書いている間私は不意に悟った。
この話は私に夢を見続けさせることだと言うことを
母は自分がしてくれた話を私を通じて多くの人々に伝えることを
望んでいることを

 文章を書くこと以外は何事も私に取り得がないと言うことを
教えてくれたことは幸福なのか不幸なのかはわからない
 この道を私が選んだことも同様に初めから定められていた道に
入ったということと同じことだ
母は私にいつも自分のように生きないように言っていたが
私はこの道を母のように生きて生きたい
母は私たちにすべて使い果たした身体で眠れない夜には
ニンニクの皮をむき、そのニンニクでキムチをつけ私に送ってくる
大豆が凶作になったら市場にいって大豆を買ってそしてチョングチゲを
作ってわたしに送ってくる
この母の娘である私はこの道を母のように生きることが出来るようにと考えている
      2008年秋

とりあえず書いて見ました。
あ~あ疲れました。今日は書いて見ました。
見直すのは明日にします。
by yukinachan55 | 2012-12-29 23:12 | 読書 | Trackback | Comments(0)

「オンマをお願い」読み終わりました。

韓国小説「オンマをお願い」読み終わりました。
 面白かったです。一気に読みました。途中主語がわからなくて
何度も読み返しました。
オンマが失踪して一週間からとちょっとショッキングな出だしの小説です。
オンマが主語でした。
一章では
長女(小説家)の立場からオンマがいなくなって初めて気がつくことばかり
自分がどれだけオンマに支えられていたのか自責の念でいっぱいです。
オンマのお父さんは彼女が三歳の時に無くなり
兄や姉は学校へ行かしてもらったけどオンマは結局行かしてもらえず
字が読めません。
それでも動物を飼うて育てるのも、畑で作物を作るのもとても上手です
火事一般すべてお手の物です。
身体をつかってこども達のために必死で働くオンマの姿を思い出します。
自分のようになってはいけないと女には教育がいらないという夫に逆らってまで
女の子にも教育を受けさせます。
野菜と犬を売ってもうけたお金で長女に何か欲しいものはないかと聞きます
長女は本がほしいといいます。本屋に行っても母親は本屋に入らず
どんなものでも値切って慎重に買うオンマがこの時は値切ることもなく
長女が選んだ本を買ってやります。その時に買った本がニーチェの
「人間的あまりにも人間的」という本でした。
オンマを探す現状と、オンマの最近の様子。オンマのおさない時のこと
長女との思い出が交互に出てきます。
家族達が必死で探すけれども母親の行方はようとしてわかりません。
 二章では
オンマの期待を一心に受けて育った長男の立場で
話が進んでいきます。
二章のはじめは母親の目撃者がいたことから始まります。
幼いときから他の兄弟と違って勉強だけすればよいという特権で
小学校も中学校も高校もいつも一等でとおします。
しかし大学試験に落ちてしまうという初めての挫折を味わいます。
目撃者の見た場所が彼が最初に就職した会社の前辺りで
あったことがわかります。
タクシーで駆け付けてみると悲惨な状態の母親の目撃談です。
もう一つは彼が新婚所帯を持った場所でした。
これが偶然なのか、人間違いなのか?
長男が小学生の時オンマの夫が女の人を連れて帰ってきたために
オンマが家を出たことがありました。
その時に女の人が作ったお弁当を一切食べなかった長男です。
それを知ったオンマが長男を呼び出して折檻して食べるように言いますが
オンマの体罰にも絶対に根を上げない長男でした。
その時オンマはこども達のために家に帰らなければならないと決心します。
それから長男はオンマにとって特別になります。
長女が高校へ行く時に長男に託します。
そのときから「すまないね ヒョンチョル」という言葉を使い始めます。
オンマが失踪してから彼の生活が変わってしまいます。
彼は検事になるという最初の希望は結局達成できませんでした。
長女が自分のノートを彼に見せ今年の目標を書いている所を
あけます。自分のことばかり書いてあって母親のことは何処にもないと。
彼も、同じことを考えます。
オンマの失踪した後、父親が長男の家の娘の部屋に一緒に住みます。
それを、良い様に思わない彼の奥さんです。
結局夫婦の話を聞いた父親が誰もいない田舎の家に帰ってしまいます。
 第三章では
ひとり田舎の家に帰って夫の立場から話が進みます。
当然いると思っている妻がいなくなってそれも妻の身体のことを思うと
ソウルにいける状態でなかったのに連れて行って自分の目の前から
いなくなった妻を思うとどうしようもなくなります。
一度女と一緒に家を出て帰ってきたときに朝出て行って夜帰ってきたかの
ように何事も無く受け入れてくれたオンマです。
隣に住む自分の姉が尋ねてきて、妻にとっては姑のような姉です。
妻にとっては重荷になるような姉はでした。
姉は夫が火事で焼け死ぬという不幸な人です。
その人が妻の失踪を知って彼女に謝らなければならないことがあるといって
彼に胸のうちを打ち明けます。
彼とオンマが結婚した時は朝鮮戦争が終わった頃でした。
彼には幼い弟がいて学校へ行かして欲しいと頼みます。
しかし貧しかったので彼は学校へ行かしてやることが出来ませんでした。
弟はオンマに頼みます。オンマは行かしてやりたいとお願いするのですが、
聞き入れず、怒りに触れて実家に帰されます。
結局彼が迎えに行くのですが、それを知って弟は学校へ行くのをあきらめて
家の手伝いをすることになります。
弟はあるとき村を出て働きに行って、帰ってきて精神的におかしくなり
自殺をしてしまいます。
それにかかわってオンマが辛い目にあります。
この時からオンマはまともにぐっすり眠ることが出来なくなります。
彼はオンマが孤児院に寄付をしていたこと
長女の小説をボランティアの子に全部読んでもらっていたことを知ります。
後悔と自責の念でぼろぼろになりながら生きていかなければなりません。
四章は
オンマの立場から話が進められていきます。
オンマが三人の幼子を育てながら薬剤師として働く次女の下を
鳥になって尋ねていきます。
しっかり三人のこどもを育てている次女を見て三人目を身ごもった時に
結婚していない長女への気遣いもありあまり良い顔をしなかったことを
謝ります。
次女は四番目のこどもなので小さいときから上と違って厳しく育てないで
自由に育ててきた次女です。
長男の入学式は文字が読めないので夫の姉に行ってもらいました。
しかし次女の時は名前を一生懸命覚え持ち物に刺繍をしてやります。
入学式にも出かけます。
次女が数学の勉強をしている所を見るのが大好きなオンマでした。
次女がソウルに連れて行ってくれたときに、人ごみの中で
「もし私とはぐれたら、何処にも行かずにそこでじっとしていて
私がちゃんと探すから」といわれます。
ソウル駅ではぐれた時は病気が進んでいて
自分が何ものか記憶が飛んでしまっていたようです。
オモニにはひょんなことから知り合った男性がいました。
辛いことがあったら尋ねて行くことがありました。
夫はそれをオンマは時々いなくなることは知っていたようです。
長女から父親に電話があります。
何で長男の家を出たのかと叱ります
長女は辛いのかお酒を飲んでいるようです。
オンマが長女の本を全部読んでもらっていたことを話します。
泣いて「オンマをお願い」といって大声で泣き続ける長女でした。
エピローグは
オンマが失踪して9ヶ月から始まります。
この9ヶ月の意味がどう取るかが読む人によって違ってくると思います。
長女は彼氏の仕事についてイタリアへ行きます。
出かける前に次女からの手紙を受け取ります。
この手紙を開封しないでそのまま持って飛行機に乗ります。
イタリアについてこの手紙を開けます。
そこには妹のオンマを探すことが出来ない苦痛と
アメリカ生活から帰ってきてオンマに預けた荷物を受け取る時に
柿の若木をもらいます。あまりありがたくなかったのですが
家に植えます。何回も植え替えないと駄目だといわれていたのに
母親の言うことを聞きませんでした。
自分は失踪する前からオンマを失っていたと激しい自責の念で
お姉さんあきらめないでオンマを探してと訴えていました。
オンマが世界で一番小さな国はどこかと聞いて
いつかその国に行ってバラで作ったロザリオを買って欲しいと
行っていたのを思い出します。
その小さな国が今まさに自分がいる
バチカン市国です。はたと気づいて博物館の売店で
それを買い求めます。オンマにわたさなくては
そしてその博物館で
ミケランジェロが目が見えなくなるまで苦労して作った
彫刻「ピエタ」に出会います。
ピエタは聖母マリアが処刑された息子イエスを抱いている彫刻です。
それを見てオンマが後で見ているようなします、
彼女がイタリアで来るにあたってはみんながオンマを探すのを
あきらめたと思ったのです
この像を見ながらもう一度オンマを探してみようと固くく決心します。
東洋の小さな国のオンマをみんなにお願いして
希望はまだ捨ててはいけないと思うのです。

読み終わってとても面白かったです。
オンマのこどもに対する無償の愛
こどもはオンマが母親である時しか知りません
でもオンマにも小さいときから結婚するまでの時代もあるのです。
オンマと長女、オンマと長男、オンマと夫
オンマと次女色々なエピソード一つ一つ胸に来ました。
失う前に大切にしないといけないと思いした。
手遅れになることはない今からでも十分間に合うと訴えていました。
最後のピエタはよくわかりませんでした。
一冊しっかり読み通しました。
面白いことに最初は辞書を引いていましたが
段々、読み飛ばしてこれは後で調べようと思うタン度だけチェックしておいて
もう一度読むという、何回も繰り返し読みました。
by yukinachan55 | 2012-12-27 19:23 | 読書 | Trackback | Comments(0)

韓国語小説「オンマをおねがい」一章 読み終わる

 今日はとても寒かった。
今も風の音が窓を通して聞こえてきます。
韓国語小説「オンマをおねがい」一章「誰も知らない」
読み終わりました。
63ページから77ページまで
オンマの失踪をきっかけに長女の立場から母親のこと
母親との関係のことをつづっています。
この辺に来て文書が「나는 」(私は)でなく
「너는」(あなたは)になっていることにきがつきました。
何かへんだなあと思っていたのですが、意味はつうじるし
元から娘の立場で話しているので完全に一人称ですすめれらて
いると思い込んでいました。
でも、もう一度最初から確認してみたら二人称で「あなたは・・・・・だった。」
「あなたのおんまは・・・・・」で語られていました。
筋としては私でもあなたでも通じます。
作者の意図があると思うのですが、
二人称で読むとわたしはどうも落ち着きませんでした。

63ページから64ページにかけての犬が死んだ時のことが
読んで面白かったので訳してみました。

犬の買い方でもめた母と娘ですが
結局犬小屋はおおきくなっていた。犬小屋の床のわらも柔らかくしかれていた
(オンマー)10月のことだ。朝ごはんを作ろうと台所のシンク台で
米を洗っていたら、誰かが背中をとんとんとつついているので、
振り返ってみたら誰もいないのよ。まる3日間そのようだったんだよ
私を呼ぶようにとんとんとつつく手の気配を明らかに
感じたのに振り返ったら何もいないんだよ。
四日たった日のことだった。朝目覚めるなり小便をしに便所に行った所
犬がトイレの横で寝そべっていたんだ。
おまえは私が犬を虐待したのだと、文句を言ったけどこの犬は
皮膚病にかかったままさまよっていたんだ。哀れなので家に連れてきて
つないでおいてえさをやった。つながなければ又どこかに行ってしまうかも
わからないし、誰かに捕まって食べられてしまうかもしれないし。
はじめは寝ているかと思ったのに、近寄ってゆすってみようとしたけど
動かなかった。死んでいたんだよ。
前の日までえさもよく食べ尻尾もよくふっていたのに眠るように死んでいた。
鎖をどうしてか解いたのかも知れないということだ。
はじめ家に来た時胸元が骨もなかった。身体も皮膚病にかかって
又、毛並みもつやがなかったのに。
賢さはどれだけ賢かったかしれない。
一斗ダルにでも押し込めらら良かったかもしれない。
オンマはしばしため息をついた。
(オンマー)頭の黒い獣は世話をしても背くが、犬は世話をすると
恩返しをするというから、何にしてもこの犬が私の代わりに逝ったみたいだ。
今度はあなたがため息をついた。
(オンマー)先だって通りががったおぼうさんに運数を尋ねたら
今年家族がひとり減るだろうと答えが出たんだよ。
その言葉を聞いて心が落ち着かないでそわそわしていた。
一年ずうっとこの言葉が気にかかっていたんだよ。
あの坊さんが私を連れて行こうとしたので、その時ごと
ご飯を食べるようにと私が米を洗っていたので
私の代わりに犬を連れて行ったようだ。
オンマそれ何をいってるの?聖堂へ通っている人がそんな言葉
信じるの?
あなたは納屋の横の何もいなくなった犬小屋を思い出した。
解かれていた犬綱も。
こうしては、奇妙な気分になってしまってオンマの腰にむしゃぶりついた
犬は庭を深く掘って埋めてやった。

後は次回
by yukinachan55 | 2012-12-10 01:00 | 読書 | Trackback | Comments(0)

韓国語小説「オンマをおねがい」を読み始める

今日は朝から足元が冷えてとても寒かった。
朝方は陽射しが少しあったけど、お昼からどんより雲って今にも
雨が降り出しそうだった。でもふらなかった。

 一月からのラジオレベルアップハングル講座は小説を題材に
するそうです。
  「韓国女性作家がえがく 家族の肖像」
     講師:きむ ふな (翻訳家)
    1月 
    『母をお願い』 シン・キョンスク
       엄마를 부탁해 / 신경숙
    2月 
    『菜食主義者』 ハン・ガン
        채식주의자 / 한강
    3月 
    『だれが海辺で気ままに花火を上げるのか』 キム・エラン
    누가 해변에서 함부로 불꽃놀이를 하는가 ([달려라 아비]수록) / 김애란

 10月に韓国ソウルで「日韓交流祭り」がありました。
その時に本屋さんのブースがあって、
韓国の本と日本の本の展示がありました。
日本語のとても上手なお姉さんが日本語で
私が下手な韓国語で本の話をしました。
このブースで日本の写真家の本を韓国語に翻訳した
「人生の地図」を一冊買いました。
お姉さんが写真が多く文章が少ないからと自分も買った。
と教えてくれ進めてくれました。
そしてもう一冊買おうと思って考えていたら
「엄마를 부탁해 」は「母をおねがい」という題で
日本語の翻訳本が出ていると
おしえてもらったのでここで迷わず買いました。
この本は以前から書店のベストセラーのところに
いつも並べられていたんですが、
表紙を見ると何か宗教関係かなあと思って素通りしていました。
15%割引がありました。
 そして少しだけ読んでちょっと難しいな後ほってあったのですが、
今回のラジオ講座で取り上げることがwaかったので
二三日前から再度読み始めました。
辞書は横においてあるけど、どうしても引かないといけない言葉だけにして
(これがいっぱいある)読んでいますが
固有語や省略語も多く悪戦苦闘しています。
内容は導入からショックでした。
母親が父親と一緒に出かけたソウル駅で
迷子になりそのまま行方不明になって一週間から始まりました。
娘から見た形で話はすすめていきます。
娘は物書きなのでビラの文書を考える役割を与えられます。
母親の生年月日が違っていたり、娘の知らないことも多くあります。
この事件を機会に昔の母親の姿、人をもてなすのがすき、
長男だけにラーメンをつくってやるとか:::::
母親が病気で死にそうになった時駆けつけたら納屋に寝ていて
死にそうな時に娘に「あなたはおばさんの死んだ時に泣かなかった」
といいます。
そこからおばさんの思い出になったり、自分の作家としての成功の話を
母親に話すところとか、
現在の話と過去の話が出てくるので時制が分かりにくい。
とりあえず47ページまで読みました。もう少し読み進まないとわからないようです。
がんばって一月に間に合いたいと思うけど、小説は難しい。
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二月と三月の本は書道の展示会を見に行く時に
買って来ようと思っています。
忙しくなってきたなあ。

今日はとても寒かったので先日韓国で妹のおみやげに買った
「ヨモギ蒸」の試供品をおまけにもらった分があったので
今日はじめて試しました。以前のよりヨモギのにおいがきつくなったように
思いますが、暖かくて快調です。
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今日はブックセンターに行って予約した本をかりてきた時外出しただけで
一日家で読書三昧の日でした。
by yukinachan55 | 2012-11-29 20:34 | 読書 | Trackback | Comments(0)

『舟を編む』 三浦しをん著

 今日は雨の予報です。激しくは降らないけどしとしと降ってます。
涼しいぐらいです。日ごと朝夕ごと気温の上下があるのでしんどいです。
昨日のお昼は暖かく、とても眠かったです。
 三月初めに予約を申し込んでいた。『舟を編む』 三浦しをん著が
確保できたからとブックセンターから連絡が入り直行取りに行ってきました。
 家に帰って読み出したらやめられませんでした。
辞書を編纂するお話です
 本を作る本屋さんの中では地味な存在の辞書編集部の一冊の
辞書『大渡海」が出来上がるまでの、それにかかわったひとびとと
辞書そのものに関するお話です。
面白かったし、すごく勉強になりました。
一気に読んでしまいました。
定年間じかの辞書編集者荒木さん、一生を日本語研究に打ち込む学者松本先生
二人の結束で『大渡海』を編纂することは決まっているけど
定年になってしまうと、辞書の編纂が挫折するかもしれないと
本社の中から自分の後釜にと適当な人物を探し出す。
同僚の西岡君の同期の馬締(まじめ)さん変わり者で
営業部ではまったく存在感のなかったこの人が
辞書編集部にやってきます。
 それに、編集部の事務一般を取り扱う佐々木さんが加わります。
 いきることにすべて頓珍漢で不器用な馬締くんが
辞書編纂の能力が高いことがだんだんわかっていきます。
 馬締君が好きなものの一つに満員電車からはきだされた
人々が何の号令もなくエスカレーターで運ばれていく様子だ
といいます。秩序だった動きがすきなんですね。
これを聞いて荒木さんは辞書編集者に適していると言います。
でも、これは日本だから出来るので、他のくにだったら?です。
辞書はひとつひとつの文字をわかりやすく説明し
辞書を引いた人が納得いくものを作り上げなければなりません、
膨大な言葉の説明も一つ一つ点検し膨大な資料と人手をかけて
作り上げていくものなんですね
彼らの言葉に対する一つも妥協の無い執着心がすごい
 『用例採集カード」はテレビを見ながらも、雑踏の中で知らない言葉が
出てきた時もいつもメモをしながら言葉を収集します。
まったく手作業です。
その過程がすごく、感動しました。
以前にパソコンがすごい便利と言った時『これも最初はキーボードを
一つ一つたたいて出来たのもやで。』といわれたことが有ります
 言葉の魔力に取り付かれたような辞書編集者です。
前編集者の荒木さんも研究者の松本先生も
編集者の馬締さんもみんな奇人の部類に入ると思います。
 彼らを支えた、回りの人がとてもすごいと思いました。
物語は辞書にそんなに興味もなくそれでも辞書編纂に
尽くしてきたちゃらんぽらんに見える西岡君が
5年間いた辞書編集部から営業部へ転勤するまでが一部です。
私はこの作品の中で西岡君が一番好きです。
いい加減に見えるけど、それなりに悩み苦悩しながら
折り合いをつけて生きていく、そして馬締君の足りない所を
最大の努力だでバックアップする素敵な人です。
二部は15年後西岡君の代わりに来た岸部さんの登場で
辞書が出来上がるまでの物語になります。
馬締君の大家さん、大家さんの孫で馬締君の奥さんになるかぐやさん
お友達の猫のトラとトラオ
辞書に使う紙を一番最高のものと努力する宮本さん
辞書の原稿をチェックする学生達
本当に大勢の人によって出来るものなんですね。
色々なエピソードがはまって楽しく読みました。
何でもすぐに売れてすぐに儲かる。
どんなことでも儲からないと駄目だという風潮の中で
じっくりと文化をつくっていくという辞書の編纂が今の世の中で
光り輝くもののように思いました。
「ことば」を大切にしたいなあと思うようになりました。
お勧めの本です。

辞書
言葉という大海原を後悔するための舟

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by yukinachan55 | 2012-04-20 14:09 | 読書 | Trackback | Comments(2)

「グリフィンとお茶を ―ファンタジーに見る動物たちー」荻原規子著

 今日は暖かくはるらしいいいお天気です。
土曜日から日曜日と体調を崩し、今はリハビリ中で静かに過ごしています。
今朝ほどからほとんど元に戻ったようです。
以前は一日休めば戻りましたが、今回は3日かかりました。
だんだん回復力も落ちてきているのがよくわかります。

 ブックセンターで借りてきた
「グリフィンとお茶を ―ファンタジーに見る動物たちー」荻原規子著を
読み終わりました。
最初ちょっととっつきにくかったけど、「枕の草子」の猫当りから
面白くなって一気に読んでしまいました。
ファンタジーに出てくる実際にいる動物や架空の動物も含めて
作者の本との出会いの中でファンタジーに興味を持ち
ファンタジー作家になったいきさつをそれぞれの動物が
出てくる本の紹介しながら語ったエッセイ集です。
クマ、馬、ライオン、猫、ユニコーン、イノシシ、ニシキヘビ、グリフィン、
ウサギ、カエル、、マメイヌ、ヒヨコ、ネズミ、スズメ、犬、白鳥、
狐、虎、ドラゴン、ダイモンです。
幼い頃の文学全集との出会いから「舌切り雀」の話に夢中になった
ことなど本当に興味深い話ばかりでした。
題名のグリフィンは想像上の動物で頭はわしで身体はライオンです。
いろいろな動物の話と作者との結びつきが面白いです。
究極はファンタジーとはなんぞいや?
ということで結論は出ていないようでした。
本の中に出てくる本は読んでいる本も多いのですが、
もう一度読んでみたい本はメモしてブックセンターに
まずは「ウィーたーシップ・ダウンのうさぎたち上下」予約を入れました
 読んだ本はそうやった。こんなほんやったなあ」と
思い出しながら読んでいました。
 作者との本との出会いは二十数年前の「空色勾玉」の本で
日本の古代を扱ったファンタジーでした。
その頃ファンタジーは外国物ばかりだと思っていたのでとても新鮮でした。
あと「白鳥異伝」「薄紅天女」と続きました。
「西の善き魔女」シリーズも読みました。
内容は案外覚えていませんね。
ファンタジーは読み始めてその世界にすっと入れるか入れないかが
分かれ道のような気がします。
ちょっと頭がボーっとしている時に読んだ本ですが、
面白かったです。
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by yukinachan55 | 2012-04-18 12:19 | 読書 | Trackback | Comments(0)

「銀婚式」 篠田節子著  「麒麟の翼」東野圭吾著

 今日も寒かったです。雨が降ったり、青空が見えたりとめまぐるしく
変わる天気に振り回されています。
 桜は一気に咲きましたね。
近所の桜です。
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今日は二ヶ月ぶりのカイロプラクティックで身体の調整をしてもらいました。
腰が悪くて見てもらってから6年になります。
腰もずいぶんよくなりました。
階段とトントントンと下りれるようになりました。
でも二ヶ月に一回調整に行くのがベストです。
 ついでに美容院にいってカットと白髪染めをしてきました。
すっきりしました。

 最近ブックセンターを利用して本はよく読んでいるのですが、
感想文を書くのが難しいのと書いている時間本を読んだ方がいいとか思って
ほとんど書いていませんでした。
あまり、難しく考えないで本の紹介と簡単な感想を書いて記録に残しておくことにしました。

「銀婚式」篠田節子著
 大学をストレートで入り難関を突破して大企業に入り
海外で働きたい希望もとおり思うように生きてきたサラリーマンが
不況のあおりを受けて、会社がつぶれたにもかかわらず
残務処理に明け暮れ、ババを掴んでしまう。
真面目に必死で働くことが一番を押し通した結果
妻に去られ、息子とはたまにしか合えない孤独な一人になってしまう。
日本に帰り再就職した所もリストラをする立場の仕事であった。
そこでも、一生懸命力を尽くしても鬱になり、又職場を追われてします。
そこで、唯一彼を受け入れてくれたのは自分か切ったおばちゃん達だった。
第三の職場は地方の私立大学の講師からはじめる。
その間に育っていく息子との付き合いがそれなりに始まり
父親としても役目も一生懸命に努める。
真面目に生きることしか考えない主人公と別れた妻、息子との
交流がほっとして、前途に希望が見えてなんか落ち着きました。
一気に読んでしまった。

「麒麟の翼」東野圭吾著
映画の予告編で父親役が中井貴一だったので
読もうと思った。私は中井貴一のファンなんです。
この本は加賀刑事が主役になったシリーズのような本です。
先日東野圭吾の他の本を読んでちょっとしんどかったので
どうかと思ったけどこの本は面白かった。
この本も父親と息子が主人公になっている。
誰かに殺された父親がナイフをさされたまま
日本橋の麒麟の像がある橋の上まで歩いていくシーンから始まります。
殺人事件を取り扱う、警察内部の事情とか
それに反してでも独自の調査をする加賀刑事の動きとか
日本橋の周辺の神社参りが出てきたり、地図がもう少しわかったら
なお面白いなあと思いました。
父親と息子の不器用な付き合い方、もう少し互いに素直になれば
と読んでいてう~~んとうなってしまいます。
過去に起こした間違いを正しておけばこんなことにはならないのに
あの一言がいえたら、こんなことにならないのに
という場面がいっぱい出てきます。
この本も一気に読んでしまいました。
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by yukinachan55 | 2012-04-06 20:59 | 読書 | Trackback | Comments(0)

[老いは楽し」 酒見綾子著

 先日図書館の横の会館に行く予定があったので帰りに図書館に寄ってみた。
ブックセンターでお知り合いになった司書のお姉さんが本を並べておられた。
声をかけると丁度今入ったぴかぴかの新刊ですよと教えてくれました。
その中から選んだ一冊です。
80歳の著者は画家でエッセイストです。
戦中のお話から現在までを、ゆったりとした流れを感じさせる文章を
綴っています。
本もちょっと変形で横幅が広いように思います。
なんと言ってもフォントが大きく読みやすかったです。
老いていくことは、物覚えが悪くなり、身体は病気ではないけど
なんとなく調子が悪かったり実際に病気になったりしながら
お友達を大事にしながら、年老いても明日を見ながらいきていく
姿に元気をもらいました。
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 最近は私のまわりでも、80歳をこえてなおお元気でおられる方に
お会いすることが多くなりました。
日本人の寿命が延びたということは新聞などでよく見ますが
今は実感として寿命が延びていることを感じます。
 スイミングスクールに通いだしてから一年半になります。
若い時はがんがん泳いでいた時もありましたが、
止めてから二十年ぶりに行くスイミングスクールでした。
最初に習ったコーチがまだ健在で声をかけてくださいました。
すごい、スイミングのコーチで長く続いている人すくないので
びっくりしたり、感動したりでした。
退職する一年前に腰を痛め最後の一年はとても苦しい思いをして勤めました。
退職して三年目に入り水の中を歩くだけでもいいかなと思って
週二回のコース 月曜日はアクアダンス、金曜日は腰痛緩和コースの
二つに決めました。欲張らず腰の調子を見て参加することにしています。
どちらのコースも水の中で自分なりに調整できるのでいいです。
一年半になるとメンバーもお知り合いになります。
メンバーの中でもよくよく聞くと80歳以上の方が結構いらっしゃいます。
腰痛緩和コースでいつも先頭で飛び出していかれる方は85歳だそうです。
膝の調子が悪くて一時休んでおられましが、今は元気で先頭を切っておられます。
プールから階段無しでひょいっと上がられます。
 いつも「あんたサボったらあかんで、ちゃんと八回こなあかんで~~」と
いってくれるTIさんは昨年80歳になられました。
夏の暑い時ちょっと体調を崩されましたが、整形外科の先生が
「あんたは止まったら足が動かんようになるからね」といわれたそうで
自転車に乗って今月も八回完走したとにこっと笑っておられました。
 TAさんも昨年80歳になったそうで、「80にもなったらあかん
何でもかんでも忘れて仕方ないわ」
「でも孫の弁当つくらなあかんからもうちょっとがんばらんとな」
「でもプールに来てみんなとわいわいがやがや言ってるのが一番や」
といいながら若い人に負けず歩いておられます。
 お昼のコースなので70歳台の人も多く、げんきはつらつです。
足腰に不安のある方が多いですが、自分なりのやり方でスイミングを
楽しんでおられます。
スイミングスクールなので男女別のサウナしかありませんが
サウナの温度が低い、便所がせまい、廊下が寒い、更衣室がせまい
と文句を言ったり、体調について話したりとサウナで身体を
暖めるちょっとした時間も楽しいです。
 私もプールに通うようになってから、少しずつ足腰が復活しているように
思います。
寒いと出かけるまでが、なかなかですが、
「さぼったらあかんで~」の声に励まされてがんばって続けようと思っています。
by yukinachan55 | 2012-01-31 14:09 | 読書 | Trackback | Comments(0)

「和菓子のアン」 坂木 司著

 先日ブックセンターにリクエストしていた本です。
「和菓子のアン」坂本司著です。
 まずこの作者ですが、男か女かわからない人です。
ネットで調べても年齢不詳、性別不詳です。
この本を読んだ限りでは女と思うのですが、きっと男と思います。
 この本の紹介文に「あなたもしぶ~い日本茶と一緒にどうぞ」とありました。

物語はちょっぴり太めでごく普通の特に何のとりえも無いと見られる
梅本杏子さんが主人公です。
やりたいことがみつからず、進路を決めないまま卒業してしまった主人公さんです。
これ自体が気楽ですね。私の時は考えられないことでした。
それではいけないと一念発起して、アルバイト先を探し出し
デパ地下の和菓子屋さんのアルバイトに応募し即刻決まってあくる日から出勤します。
店長は商売のプロフェッショナルで推理力は働く素敵なお姉さんです。
もう一人の店員さんは乙女心を秘めた男性で、ゆくゆくは菓子職人になる人です。
アルバイトのもう一人は大学生で昔は不良少女やってた人です。
この4人で和菓子屋さんをまわしていく間に起こるちょっとした事件や
デパートの周りの人たちとの付き合いの仲で話は進んでいきます。
題名のとおり和菓子が主役です。
毎月の和菓子がでてきてその名前と由来、遠く源氏物語の時代から
つづいいている名前もあり、内容の説明もあり楽しい本です。
「星合」「松風」「光琳梅」「蓮」・・・・・・
私は大体あんこが大好きで和菓子の話を読んでいるだけで楽しくなりました。
ダイエットには大敵ですが、美味しいものはやめられませんね。
杏子さんはふんわかと真ん丸いイメージから同僚の社員さんが
「あんこ」さんと呼ぼうとしますがそれはあんまりだと「アンちゃん」になります。
杏子さんも目覚めて俄然和菓子の勉強をするようになり、
アルバイトといえども、真摯に勉強しながらアルバイトを続けます。
店長さんがお客の様子を見るだけで目的を当てたり
すごい洞察力をもった人で杏子さんもだんだん見習うことになっていきます
特に、目的も待たず、和菓子が好きなだけでアルバイトを
はじめた杏子さんが店長さんや同僚との付き合いや、お客さんと相対する中で
だんだん成長していくお話です。
デパートで10時前から8時まで正社員2名アルバイト2名で
まわすのは本当に大変な勤務条件だと思います。
この和菓子屋さんの4人はたまにはケンカもしますが
互いに認め合いながら助け合って働く姿が美しくうらやましくもありました。
理想的な職場だと思いました。
ちょっと不思議なミステリーのお話もあって、気持ちよく読めた本でした。
写真は本の表紙なんですが、お饅頭がおいしそうでしよう。
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by yukinachan55 | 2011-09-17 16:40 | 読書 | Trackback | Comments(2)

最初の第一歩 毎日一つ感動


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