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カテゴリ:読書( 209 )

今週読んだ本 「明日のマーチ」「さくら」と 味噌ちゃんこ鍋

 先週水曜日は久しぶりにシンフォニーホールであった
「フジコ・ヘミングのコンサートに行きました。
昨年歌舞伎の勘三郎さんが亡くなった時に見たいものや聞きたいものが
あれば、思い切って機会があるとき行っておかないといけないと
何か差し迫った気になってコンサートのチケットかいました。
それが先週でした。
良かったです。感動しました。CDで聞くのとはまったく違います。
優しい、引き込まれるような音でピアノの周りで音が踊っているようでした。
やっぱり直接見て聞くのはいいです。
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今週読んだ本は
「明日のマーチ」石田衣良著
ブックセンターの棚で見かけた本で表紙の絵がかわいかったので
ちょっと立ち読みしたら、やめられなくなり借りました。
 お話は山形県の工場を派遣切りにあった四人が偶然
解雇通知の張り紙の前で出会って、
とりあえず何もすることないからということで山形の鶴岡から
歩きはじめます。最初は四人でずっとそのつもりだったんですが。
東京まで600kmを一ヶ月かかって歩きとおしますが。
最終的にはずいぶん違った形になります。
 人とのかかわりを極端にさける修吾は一定の期間働いて
あとは野宿をしながらいつも歩いているという人で
歩くことにかけては一から十まで知っていてこの旅のリーダーです。
 伸也はパソコンを触らせたら天下一品でブロクを持っていて
すごい数のフォロアーがおり、今回の旅をブログで
紹介することによって自分を今の位置から脱却をしようとしている
 豊泉は在日中国人三世だけど中国語はまったく話せない
美容師になって店を持ちたいと思っています。
明るい性格でムードメーカーです。
陽介は大学を卒業したけど就活に失敗して派遣で働いている
やりたいことも特に思い浮かばない普通の青年で
それでも今回の旅で何かを掴もうとしている
陽介の視点から話が進められていく
最初は野宿しながら、修吾の指導の下に歩き続ける
そのうち伸也のブログが注目されるようになり
派遣切を訴え先頭に立って運動するという風になっていく
修吾の過去のことがあったり、それぞれ四人の
立場もあり崩れそうになりながらも
電車や飛行機や車で移動するのではなく自分の足で歩く
視点から者を見れるようになる。
四人はそれぞれ個性もあるがこの四人がそろって初めて
今回の旅が出来たことを四人はしっかり心に留めている
そしてブログの影響があった四人のあとに続く人が増えに増え
最終的には2000人に増えてしまう。
そうなると四人の力ではどうすることも出来ず
官僚やテレビ局やnpoなどの協力をあおぐようになり
なるようにしかならないようになってしまう。
しかし、最後に陽介の判断で素敵なゴールになる。
一緒に歩いたような読後感でした。
面白かったです。
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二冊目は「さくら」西加奈子著
先日読んだ「きいろいぞう」と同じ作者です。
単行本をリクエストしたのですが、文庫本で手元に届きました。
お話は
きょうだい三人 
何事もこなしかっこよくみんなの憧れの的の兄と
何でも兄のあとをついてまわる弟と
頑固で自分の思ったとおりしか動かない妹
家族のことを思い必死で働く父親と
三人にとても優しく家事もこなす母親の
五人家族の元へ弟と妹が近所から犬をもらってきます。
いつもは妹の言うことを優先する弟がそのときだけは
自分の意思を通してか弱そうな犬は
もらってきた犬を尻尾の桜の花びらがのっていたことから
「さくら」となずけられます。
兄の誕生から二十年の家族の生活と
問題が起こったときにいつも優しくいい働きをして
さくらとこども達の成長をたどっていきます。
兄が交通事故で半身不随になり、その後なくなってしまいます
父は家を出、過食とアルコールにおぼれる母親
うちにこもってしまう妹、東京の大学に逃避する弟
しかし、年末に父が帰ってくるということで
弟は家に帰ります。
そこには年老いたさくらがいます。
話は弟の視点からかかれています。
最後は苦しかったけど、少し先が見えてくる家族の
様子を見守るさくらの姿が素敵でした。
一気に読みました。何かひきつけられる小説でした。
面白かったです。
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今日は今年の最後のなべになるかなあと思います。
味噌ちゃんこです。
美味しかった。
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今週は韓国語の小説を読む予定です。
by yukinachan55 | 2013-03-17 23:11 | 読書 | Trackback | Comments(0)

先週読んだ三冊の本・「ふくわらい」「談志が死んだ」「ことり」

 冬の寒さから、春めいて段々暖かくなって梅が咲き、
木蓮のつぼみもぐうんと膨らんで気持ちは弾んでいるんですが、
一方花粉、黄砂、2.5とありがたくないものも一緒にやってきています。
最近面白い本に当たっています。
途中で嫌にならずに一気に読んだ三冊です。

一冊目は
「ふくわらい」西加奈子著
先日「黄色いゾウ」を読んで面白なあと思って次にリクエストして
二ヶ月かかってやっと手元に届きました。
少し特異な育ち方をした定が主人公です。
愛情いっぱい育ててくれた母親を5歳で無くし、
あと、世界を旅してそれを職業にしている父親と一緒に
世界中それも、どちらか言うと人が行かない所を旅すると
言う経験を持ち小さいときから唯一ふくわらいを
闇の部屋で完璧にやりこなすことを趣味に持つ少女です。
大きくなって編集者として生活しています。
乳母の悦子、友人になる同じ科の編集者などを通じて
彼女の持っている皮を破っていきます。
面白かったです。
言葉は文字の集まりで、文字で構成され
言葉で文章が作られる。当たり前のように思えることを
改めてすごいことだと思った。
実物と言葉で規定されることが本当のことなのか
主人公定の事実を見通す、言葉に左右されずに自分の目で見
自分の頭で考えそれをそのままストレートに表現する
言葉で規定することによって事実を見ることが出来なくなっている
現代のあり方を痛烈に批判しているように思った
定の周囲との隔絶した生き方に変化をもたらすのは周りの
人間であることも面白い。
どんな人間でも一人では生きていけない。
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二冊目は
がらっと趣が変わって「談志が死んだ」立川談志楼著
面白かった。
超スピードの落語を聞くように読んでしまった。
あの有名な立川談志が亡くなってから著者が書いた本です。
なぜ立川流が発足したか?
それに深くかかわっている著者がそのことをはじめ
江戸落語会の歴史や落語家達の事実をそのまま?だと思う
書かれていて、なるほどを面白かった。
その上参議院議員の選挙の時の全国遊説の苦労や
最下位50位で当選し、自民党に請われ入党しそしてすぐ離党した
いきさつなど、よくわかり面白い。
談志の交遊の広さもすごいなあと思った。
談志が晩年痴呆がすすみ、症状が現れ作者もそれが原因で
ひどい目にあうことになる。医者に確かめ談志のわがままでなく
病気が原因であることがわかってがっくりくるが
そこは人間ひどい仕打ちに読んでいる方も辛かった。
著者だけでなく、弟子達はそれなりに談志の病気の状態を
気づきながらそれなりに対処していく。
談志のけちの話は面白く。けちも壮大になると笑うしかないだろう
落語家の仲間も成功したものもいれば途中で挫折したものもいる
よくわかる読み物だった。
談志の悪口を言うと三時間は持つと本人が言ったと言う。
それにしてもみんなよく飲む、病気になるのは当たり前みたいだ。
面白い本だった。
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三冊目は
「ことり」小川洋子著
又雰囲気ががらっと変わった小川ワールドにどっぷりつかった。
「ことり」とともに一生を生きた兄弟の物語です。
幼い時に突然人の言葉を失い「ポーポ語」しか話さなくなった
兄と唯一その言葉を理解できる弟がいます。
母親は必死になって兄の言葉を取り戻そうとします
父親は自分仕事に夢中になることによって兄から目を離します。
ポーポ語はことりが話す言葉では無いかと思います。
両親がなくなり兄弟は二人で生活します。
弟は近くのゲストハウスの管理人をし兄を支えて生きていきます。
二人の生活は規則正しく、少しでもたがえることはありません。
近所の薬局で買う一本の飴「ぽーぽ」は兄の毎水曜日の
行事です。兄が作る飴のからで作ったブローチが
母親の胸に飾られることも有りました。
近所の孤児院そして後には幼稚園の庭の隅にある鳥のゲージが
兄の大好きな場所です。そこにはいつも弟が付き添っています。
変わらぬようでも二人の生活は徐々に変化していきます。
兄の薬局の店員さんへのお礼ブローチは受け入れられませんでした。
兄が鳥小屋の側でなくなり、それを発見してくれた園長さんは
二人の数少ない理解者でした。
兄が亡くなって、弟は鳥小屋の掃除をすることで兄と一緒に
いることを体現していきます。
その後仮想旅行早めになり、図書館で鳥が載っている
本ばかり借りる弟に興味をしめした司書さんに淡い思いを寄せますが
それだけに終わります。
静かにひとりで生きていく弟にも世の中の移り変わりと加齢は
容赦なく迫ってきます。
理解ある園長さんから変わった園長さんと世間の流れによって鳥小屋の
掃除は出来なくなってしまいます。
鈴虫の声を聞く老人など、目白の声のコンクールなどめまぐるしいものも
彼の生活に入ってきます。
最後には静かに鳥の側で眠るように綴じます。
せつない、それでいて考えさせられる一冊でした。
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おまけは先日ソウルの空港で買ってきた雑誌{良い考え」です。
ゆっくり開いたページのお話を一つずつ読んでいます。
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本ばかり読んでいて韓国語の勉強がお留守になっています。
でも本は面白い。
by yukinachan55 | 2013-03-11 12:17 | 読書 | Trackback | Comments(0)

最近読んだ本、三冊です

 二三日前から急に春になって、花粉がパンパン飛んでいます。
最近それなりに本は読んでいるのですが、ブロクに書く時間を
本を読む時間に当てていました。ここでちょっとまとめて紹介だけ;

一冊目
「バーポン・ストリート」沢木耕太郎著
友人に借りたエッセー集です。
15編あって作者の真面目な考え方が伺えるエッセー集でした。
もっとハチャメチャナ人かと思っていたけど、いったって堅い人でした。
あとがきで北京でも秋でもないから、北京の秋という風に
タイトルの由来はバーボンともストリートとも関係ないから
「バーボン・ストリート」なんで連載を前に苦し紛れにつけた
タイトルという説明がありました。
豊富な知識がちりばめられていて参考になったり、
すごいなあと思ったり楽しく読みました。
随所にある挿絵が素敵です。
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二冊目
「大きな音がきこえるか」坂木司
小さいときから苦労することも無く親の愛情の中で
育った高校生が、何か充実したものをと求めている時
友人に背を押され、アルバイトして資金をためて
アマゾン川の逆流「ポロロッカ」にサーフィンで
のりに行くお話しです。
友人、アルバイト先の先輩。アマゾンの奥地で
働くおじさん、旅行会社の社員、中華料理店の娘さん
本人の努力もあるけど、周りの人に支えられて
本人の夢を実現させるお話です。
少し前の日本人皆中流階級時代のお話ですね。
あまりにもことがうまく行き過ぎてちょっと???
という感じで読み終わりました。
しかし、人の繋がり、偶然というのはその人が持っている運があり
それをどうするかも運だなあと思わせます。
気楽に読めるといえば読めるけどこんなことできない人が99、99%
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三冊目
陰陽師「酔月の巻」夢枕獏著
陰陽師シリーズも始まってから25年になるそうです。
十二冊目です。大体読んでいます。
安陪晴明と源博雅が庭の見ながら縁台で二人して
ゆったりと酒を飲んでいる所に困った人が相談に来る場面からはじまり。
それを聞いて二人で解決に出かけて陰陽師晴明の不思議な力で
解決するというパターンになっています。
困った相談というのは平安貴族が、首がなくなったり、動物がばけてでたり
鬼があわられたりといった具合です。
平安時代の暗がりの中の絵が浮かんできます。
その中の「新山月記」は中島敦の「山月記」を読んだあとなので
興味を持って読みました。
表紙の絵のとおり、人が虎になってしまうお話しです。
牽牛星と織女星のお話も雄大のお話です。
時々芦屋道満も参加して,さっと読める本です。
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ブックセンターに予約してあった本が一度にやってきました。
韓国から買ってきた本も有るし当分読書三昧の日が送れます。
by yukinachan55 | 2013-03-08 13:17 | 読書 | Trackback | Comments(2)

韓国語小説「ソナギ」(夕立)ファンスノン著を読む

 月曜日の本降りの雨に続き昨日は霙まじりの雪でした。
今日の気温が低くとても寒かったです。
韓国語小説「소나기」(夕立)횡순원著を読み終わりました。
韓国では中学校の国語の教科書にのっている有名な短編小説です。
以前に韓国で購入して半分ぐらい読んでほってありました。
知らない単語が多く辞書にのっていないものもあり、特に
会話の部分が難しかったので投げ出してしまいました。
今回は韓国語教室で翻訳することが課題になりました。
まず、ドラマになったものを教室で見せてもらいました。
それで田舎のイメージとか小川の飛び石の状態とかがよくわかり
再度読み直してみたら、以前よりもよくわかり感動しました。

 お話は主人公の少年と少女の出会いから別れまでを
田舎の素朴な景色を背景に描かれています。
田舎の優しい少年が事情があってソウルから田舎の
両班のおじいさんの家に預けられた少女に興味を持ちます。
小川の飛び石で水遊ぶ少女を土手からじっと見つめています。
しかし見ているだけです。少女は気づいていて
声をかけるのをまっているのですが::::
都会の華やかな少女と田舎の少年です。
少女は気づかない少年にいらいらして小石を投げつけて
「ばか」と言って走っていってしまいます。
ある日、少年が小川の飛び石の所で水遊びしている
時に少女に出会います。
持っている貝の名前を聞いてきっかけを作ります。
少女は「山の向うにいったことがある?」とたずね
「行ったことが無い」という少年に一緒に行こうと誘います。
少年は躊躇しながらも一緒に行きます。
少年がなんてこと無いことが少女にとっては
案山子のことをはじめすごい経験になります。
子牛がいて少年は乗りながらこれは少女は絶対に
まねの出来ないことだとちょっと得意になります。
少女が花を取るときに怪我をします。
その時必死で治療する少年です
そうこうしているうちに夕立がやってきます。
最初畑の見張り小屋に避難しますが
屋根は所々にしかなく濡れてしまいます。
その時少年は自分の上着を少女にかけてやります。
見張り小屋から今度は稲穂を立てかけてあるところに
少女をいれ少年は外で濡れています。少女は中に入れといいます。
中で一緒になると震えていた少女は少し暖かくなります。
雨がぴたっとやんで青空が見えます。
帰るときに小川は飛び石も見えなくなっていつものすんだ水が
赤茶けています。
少年は黙って背を向けます。少女も素直におんぶされます。
そして小川を渡ります。
次の日から少女は小川へ出てこなくなります。
学校へも出てきません。
そんなある日、少女は小川の土手の所にいました。
病み上がりの顔でした。
少女は引越ししなければならないといいます。
ピンクのセーターにしみが出来ているといい
おんぶされた時のものだといいます。
そして、自分は引っ越したくないといい
おじいさんが植えたなつめの実を少年に渡します。
少年は帰るときナツメの甘さもわからないぐらい気持ちが動転します。
そして、夜、少女のために近所のおじいさんちのくるみどろぼうに
行きます。そして手でむいて少女に渡す準備します。
所が少女に体調がよくなったら小川に来てくれと言わなかった
ことを思い出し、馬鹿馬鹿と自分をせめます。
あくる日お父さんが鶏を持って少女のうちに出かけます。
少年は何があるのかわかりませんでした。
引越しする少女を送っていこうかどうしようか
思い悩んで寝ることも出来ない状態の時に
お父さんが帰ってきます。
お父さんの話から平素から身体が弱かった少女が
薬も効かなくて亡くなったことを知ります。
少女は亡くなる前にピンクのセーターを着たまま埋めてくれ
といったそうです。

最後は涙が出てきました。
思春期の少年と少女の純粋な愛のお話です。
背景がきれいです。秋の青い空、実りの田んぼの中の案山子
小川の流れの中の飛び石、いいですね。
少年ながら少女をかばうシーンはジーンと来ました。
季節の秋は別れの季節ナンかなあ。
両藩の少女と農民の少年
不幸な事情を抱えている少女、貧しいけどしっかりした両親の元にいる少年
華やかな都会の少女とちょっと鈍い田舎の少年
少女が投げた小石
少年におんぶしてもらったときに来ていたピンクのセーター
少年と少女が互いに家に帰るときの分かれ道
美しい小説でした。
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課題だったので、ノートに韓国語の本文を写して
その下に日本語の訳文をつけました。
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しっかり勉強しました。
by yukinachan55 | 2013-02-19 20:20 | 読書 | Trackback | Comments(0)

韓国小説「誰か海辺で気ままに花火を上げるか」キムエラン著

 NHKのレベルアップハングル講座の「家族の肖像」三月分の小説です。
 김애란 キムエラン著 短編集「달려라 아비 」(走れ とうちゃん)
の中の一つ 「누가 해변데서 함부로 불꽃놀이를 하는가」
     (誰が海辺で気ままに花火をあげるか}を読みました。
とても面白かったです。父とこども話なんですが、
この作家の表現が雄大で表現がとても楽しく思わず
笑ってしまうところが多くありました。

一月の「オンマをおねがい」は涙なくしては読めない本で
具体的なことも感情的なこともよくわかっておもしろかったです。

二月の「菜食主義者」はひきつけられはしたけど内容が
おどろおどろしていて、ちょっとついていけなくて、日本語に訳しながら
内容が理解できなくて何度も読み直しました。

三月は楽しく面白かったです。
「海辺で気ままに花火を上げるか」
題名だけでも何のこと?と思います。
内容は少年がぼっとん便所でがんばっている所から始まります。
下からふいてくる風は北太平洋から吹いてくるなんておもしろい
しゃがみながら昼間父親と一緒に食べたことを思い出しています。
少年は小学生高学年ぐらいかなあ?わかりません。

昼食で一緒に河豚を食べ終わったら父親が
河豚には毒があるから毒にあたって死ぬから
今日は一晩寝たら駄目だと言う変な父親。
どうも父子家庭のようです。
この日は台風が来ているようです。
死ぬといえば少年は父親にテストのことで怒られて
死のうと思ってのりの中に入っているシリカゲルを
二三粒なめたことがあります
思わず笑ってしまいました。

少年は父親に自分はどうして生まれたかを
知りたくて何度もたずねます。
父親はそんなこと母親に聞けといいます。
あれおかしいなあ母親はいないはずなのに?
一瞬読み間違ったかとどきんとしました。
父親の言うことは何処まで本当で何処からうそなんか
はっきりしまでんが。
父親は初めて母親と会ったのは海辺で男同士のグループで
遊びに行っていて女の子のグループの中の一人が
じんましんにかかったのをマッサージで治してやります。
それがきっかけです。
その時に友人たちのいたずらで父親は砂に埋められて
砂のおっぱいと男性のシンボルを砂で造られます。
友人たちh砂で造ったシンポルに花火を挿して飛ばします。
その時に出来た子供だと説明します。
発想が滅茶苦茶面白い。
こどもがそれなら兄弟は何処にいるのと聞くと
「コペンハーゲン、ヴェノスアイレス、ストックホルムにピョンヤン
イスタンプールにもいる」と答えます。
またまた笑ってしまいます。
少年がひつこく聞くと
今度は彼女と待ち合わせてこなかったので
スプーンを十個もまげてしまった。
そして彼女の家の前でうろうろしていて
兄貴に捕まり手紙を見せると
文才が無いといわれショックを受ける
その後彼女と会った時スプーンはまがらなかったそうです。
そして彼女をいよいよキスをしようとしたとき
歯を磨いていないことに気がついて洗面所に行って
口をゆすぐ時に石鹸で洗ってしまい
口の中から無数のシャボン玉が飛び出してきて
その時おまえが生まれたという話をします。
少年は寝たら駄目だと思いながら、
お父さんの話をしっかり聞かなくてはと
思いながら寝てしまいます。
いたるところで面白たのし表現が出てきて
最後がとてもいいです。
父子家庭ナンだけど、ホッコリ楽しい気分になりました。
18日に講座のテキストが出て日本語訳がついてきます。
早く読みたいです。
今は「はしれ おとうちゃん」を読み始めています。
みんなで九つの話があります。
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by yukinachan55 | 2013-02-13 00:12 | 読書 | Trackback | Comments(4)

「魔導師の月」乾石智子著

 この本「魔導師の月」は先日読んだ「夜の写本師」乾石智子著の次回作です。
内容は夜の写本師と同じ世界です。
作者の中に大きな異界の世界がちゃんとあってその中で
あっちへ行ったりこっちは行ったり、時代を遡ったり、魔法の世界の中で
魔法使いが前世の人の中に入って経験するとか縦横無尽に暴れまわって
最後は落ち着く所にちゃんと落ち着く話です。
 コンスル帝国の皇帝に黒い円筒(暗樹)が献上された
所から話が始まる。これをもつと富と権力がすべてそなえらると
言われ、その鑑定を皇帝の甥時期皇帝の魔導師レイサンダーが
頼まれる、その場で暗樹の怖さを知り、レイサンダーは逃亡する。
レイサンダーは大地や気象を動かすことが出来る魔導師です。
一方 本の魔導師キアルスは本当に力を持つ魔導師になるために
努力していたがうまく行かず、自分が持っていた「タージの歌謡集」
を焼いてしまうが途中でやめるが後悔をする。
そしてそれを取り戻すために他に写本が無いか探すが
結局それは一冊しかないことをカーレンから
教えられる。キアルスは魔法をつかってはいけない所で
けんかを吹っかけられ魔法をつかったしまって
軍隊に追い駆られることになる。
そして、つかまりかけたときに
不思議なタペストリーの中に取り込まれることになる。
そして、「タージの歌謡集をつくったひとりテイバドールが星読み
タゼンについて星読みの跡継ぎとして成長していく姿と
「タージの歌謡集」の歌を収集する旅とレイバドールの数奇な運命を
たどることになる。
「暗樹」を無くすことは出来ない、ただ相対する光樹の力によって
近郊を保ち閉じ込めておくことは出来る。
そして、閉じ込めるためには「タージ歌謡集」の力が
必要ということがわかりキアルスはタージ歌謡集を完成させる
 そしてタペストリーの世界から帰ってきたキアルスと
行方不明になっているが見つけ出されたレイサンダーが
力をあわせて暗銃を閉じ込める闘いをする:::::
「暗樹」の力は最初持ったものに大きな力を与えるが
最後にはそのものを滅ぼしてしまう恐ろしいものだ
国家が持てば、国家が滅びる。
今の日本にも「暗樹」があるような気がして怖くなってきた。
とにかくどっぷりと作者の作った世界に入り込めて
面白い体験をしたような気になりました。
面白かったです。
ファンタジーファンにはお勧めの一冊です。
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次は「太陽の石」と読みます。
ああ、読書はやめられない。
by yukinachan55 | 2013-02-10 23:09 | 読書 | Trackback | Comments(0)

「七つの会議」池井戸潤著

 池井戸潤氏の本で最初に読んだ本は「下町ロケット」
ものづくりにかける下町の小さな会社の物語でした
この本を読んでいいなあと思った作者です。
 今回の「七つの会議」は大会社の系列会社のお話です。
高度成長期に会社を大きくするために闇雲に突進してきた
人たちが気づいたら、顧客のことなど考えないで利益中心の会社に
なっていたと言う状態の中の話です。
ノルマのあげるために、価格を引き下げて得意先を取る。
あくどいやり方で、消費者に売りつける。
価格を引き下げるために、定められた強度を落とし、そのままの製品で
販売してしまう。
それが、わかりそれぞれの立場で右往左往します。
若い時に自分が売りつけた顧客が高額の支払いを苦にして
自殺したことによってそれからは出世も望まず、
回りからどんなに見られようと思いのまま生きる人
ノルマのために強度の足りないねじを発注し全責任を
取らされる人
人生いつも二番煎じで生きてきてやっと最後にいい位置についたかと
思ったら、それも隠ぺい工作が仕事の中心になってしまうひと。
小さいながら親の後を継ぎ、小さいながらねじ工場を守っていく人。
経理畑を歩いて営業と対立して、経理面から憂さを晴らすごとく
営業部を締め上げていく人
出世する人があると思えば左遷される人もいる
そんな、うらみ、つらみ、嫉妬が人の気持ちをすさませる
男女差別が激しい中で働く女性の姿。
自分の立場しか考えない上層幹部たち
それぞれの生い立ちや会社の立場からの話が一つずつあり
大きな流れとして、強度の足りない製品のリコールを隠蔽することに
よって進んでいく会社方針の中で、個人がどのように振り回され
どんな役割を持たされ、最後にどう選択するか
息をも尽かさぬスピードで読ませます。
最終的に「虚飾の反映か真実の清貧か」
ということで占められていました。
真実の清貧で生きることは本当に大変だと思います。
この小説の中では会社の動きが中心なんですが
実際に工場で働く人や下請けで苦労している人たちが
どうしているのかとそちらの方が気になってきました。
面白かったです。
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by yukinachan55 | 2013-02-09 23:40 | 読書 | Trackback | Comments(0)

「ゆんでめて」 畠中恵著

 「しゃばけ」お化け好きの友人から紹介された本です。
あれから十年ぐらい経つのかなあ?
題名が面白く、すにぐ読んでしまいました。
主人公は毎回廻船問屋兼薬種問屋の長崎屋のひとり息子で
いつも病気がちで妖かしの二人の兄いやに
付き添われ面倒見てもらっている一太郎坊ちゃんです。
 本の主人公としてはとても主人公らしくない設定です。
その上、おばあさんが妖かしで、一太郎さんは
術は何も出来ないけど妖かしを見ることが出来ます。
家鳴をはじめ彼の周りには妖かしがいつも常駐しています。
外出もままならない一太郎坊ちゃんが、家に住む妖かしの
協力も得て色々な事件を解決するお話です。
今回の話はしゃばけシリーズでは9冊目になるそうです。
正直最初読んだ時こんなに続くとは思いませんでした。
なんやかんや言いながら題名の面白さにつられて毎回読んでいます。
今回の「ゆんでめて」と言うのは弓手(ゆんで)左側
馬手(めて)右側のことで右に行くか左に行くかということです。
一話は「ゆんでめて」で
一太郎の兄の子松太郎のお祝いに行く時に
左(ゆんで)に曲がるつもりが右(めて)にまがって
しまいます。
その後思わぬことが怒りツクモ神の屏風を失ってしまうとゆう
今から四年前のお話です。
二話目は「こいやこい」三年前 
友人の七之助さんの嫁選びのお話です
上方からお嫁さん候補が現れるのですが、5人も同時に現れ
その中からひとりを選ぶお話のばたばた劇です。
三話目は「花のしたにて合戦したる」二年前のお話で
一太郎坊ちゃんが飛鳥山までお花見に行く話しです。
今までに出てきた妖かし総動員のドンチャン騒ぎのおはなしです。
話中にお花見に持っていく取っ手がついていて重箱が四段で
徳利と取りざらついている凝った蒔絵のお弁当が出てきます。
先日、酒の器の展覧会で見たところなので
ふふふんとこれは知ってるでえとひとりでにやりとしました。
四話目は「雨の日の客」
一年前のお話です。
近年に無く大雨が降り続いて、一太郎坊ちゃんはじめみんな非難しなくては
ならないぐらい雨が降り続き、原因は雨の神さん龍の目を
人間がとってしまいそれを取り戻すために龍が大暴れします。
今回は河童のお禰禰さんが新しく登場します。
五話目は「始まりの日」
ここで最初に戻って一太郎坊ちゃんがなぜ「ゆんで」に行かず
「めて」にいってしまったか?
ちょっとした神さんのいたずらなんですが、
それで、最初に戻るお話です。
途中から何で遡るのかなと思ったけど、途中でちょっとわかりました。
けど、「今までのことはなかったことにする」
ちょっとずるいかなあと思いました。
なんてこと無い事件ばかりなんですが、結構面白く読んでいます。
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表紙と挿絵の柴田こうさんの絵もお気に入りです。
by yukinachan55 | 2013-02-06 15:33 | 読書 | Trackback | Comments(0)

「幕が上がる」平田オリザ著  とキムチ鍋

 昨夜の雨の後今日は暖かかったです。
最近は本の当りが良くて読書の時間がどんどん増えていきます。
「幕が上がる」の著者平田オリザさんも最初男性か女性かわかりませんでした。
名前もそうですが、写真を見てもわからなかったのでネットで調べて男性と
言うことがわかりました。
戯曲とか演劇関係の本を書いておられて作者にとって最初の小説だそうです。
 ある進学高校の演劇部のお話で主人公の高橋さんが一年生の時は
そんなに面白くなかった部活が二年生になって新任の吉岡先生と
出会うことによって演劇にのめりこんでいきます。
それも俳優でなく演出の力を発揮していきます。
演劇の地区大会、ブロック大会を通じて演劇部の三年生四人と
二年生二人、一年生とそれぞれが自分の立場で演劇に
取り組み全体として成長していきます。
そこには元演劇をやっていた吉岡先生という大先輩の力によるものが大きく
その時集まった演劇部のメンバーもそうだし、それぞれの親
もうひとりの顧問の先生、漢文の先生など
このメンバーがいなかったら成り立たなかったということだと思います。
そして、それを一つの力に作り上げていく困難だけど面白さに
人の出会いの不思議さを感じました。
演劇部の一人一人のキャラが豊かであまりどろどろしないで
個性豊かにのびのびしているのが読みやすかったです。
 昨年の秋に韓国で小さな劇場でのお芝居や、ミュージカルに面白さに
ひきつけられたのでこの本で演出をするということはどういうことか
人を動かすということ、人の気持ちを推し量ること
演劇を通じて人に訴えるということがわかりやすく読めました。
 私の知り合いの知り合いにお芝居をやっている人がいます。
最近お誘いがかからないのですが、又こちらから連絡してみようと思いました。
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今日は久しぶりにキムチ鍋をしました。
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最後はこうなりました。
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トッポギとしろねぎがとても美味しかったです。
満足満足です。
by yukinachan55 | 2013-02-02 22:44 | 読書 | Trackback | Comments(0)

小説「きいろいゾウ」西加奈子著 読み終わる

 今日は一月最後の日です。
お正月が来たなあと思っていたらもう二月です。
「行く、逃げる、去る」とはよく言ったものです。 
旧暦のお正月が今年は二月十日だそうです。
まだまだ寒い日が続きますね。
 先だって映画「きいろいゾウ」を見ました。
それなりに面白かった、三重県の海と田舎の景色が
素敵でした。
原作があるというのですぐにブックセンターで借りました。
「きいろいゾウ」西加奈子著です。
無辜歩ことムコさんと妻利愛子ことツマさんが
満月の夜知り合って相手のことをほとんど何も知らずに
結婚して田舎で暮らすのは同じです。
苗字と名前は小説を読んではじめてわかりました。
場所とかの設定は映像を見て小説を読むと自分の想像力の限界を
補ってくれます。
小説では絵本「きいろいゾウ」の絵本が二人を結び付けていることがよくわかります。
絵本きいろいゾウのお話は素敵です。
病院でずっと入院していた女の子のもとにきいろいゾウが現れて
彼女がいけないところへ空を飛んで連れて行ってやります。
しかし、本当のぞうさんは黄色くも無く空も飛べません。
きいろいゾウは女の子と一緒に空を飛べるゾウから
普通の像に帰ります。女の子も病気を治して大きくなって
ぞうさんに会いに行くことを目標に生活していきます。
空を飛ぶのは鳥に任せてゾウは群れの中に女の子も
自分の足で歩けるようになろうとするお話です。

小説のムコさんのイメージは映画の「向井理」クンのイメージとは
ずいぶん違いました。どちらもいいです。
内容は原作を踏まえて素敵に作られている映画だと思います。
映画に登場しない人は
ムコさんと一緒に働く平木直子さんは洋子さんのおばあちゃんです。
はじめは無愛想な付き合いにくい人のようだけど
ツマさんがピンチの時、自分の苦い経験と生き方を聞かせて
いい方向に向わせます。
映画では白樺園の演芸会になっていますが
本では「つよしよわしの漫才公演になっています。
つよしよわしの漫才の苦労や生きてきた道の
お話も良かったです。
ムコさんがオンチにもかかわらず二人の思い出の
「グッパイベイビー」をうたうのは一緒です。
 後半のムコさんが手紙をもらってからおかしくなり、
夫婦の関係がおかしくなるのは小説の方がよくわかります。
ツマさんの動物の声が聞こえたりする世界も
想像力で読むことが出来る本の方が面白いです。
編集者の杉本さんもちょっと出てくるけど重要な役どころでした。
ムコさんの本が爆発的に売れるところもほっとします。
 二人の家から海へいく途中に
名も知らないお墓のようなものがあって
そこにはいつもお花が備えてあります。
ある雨の降る日にひきつけられるようにしてツマさんが
そこをたずねるとアレチさんがいて、
アレチさんの戦争の時の話を聞きます。
空襲を受けて防空壕に隠れてその時に
障害者の女の子を助けたこと
戦争は本当におそろしい、つらいことなんだ
言うことを切々と話します。
本の中ではツマさんも実体験のような感覚で経験します。
この辺は必死で読みました。
彼と彼女を取りかこむ隣人達の思いやり、生き方が素敵でした。
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私はどちらかゆうと本の方が面白かったです。
それぞれの心の中を丁寧にかかれています。
自然の描写も季節感も読んでいてすっと入ってきます
後で知ったのですが、西加奈子さんは今年の芥川賞で選考で
三人残って、残念なことになったことを知りました。
今その時の本「ふくわらい」をリクエストしています。
by yukinachan55 | 2013-01-31 19:48 | 読書 | Trackback | Comments(0)

最初の第一歩 毎日一つ感動


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