おくりびと
2008年 09月 30日
「おくりびと」題名のとおり死者を送り出すお葬式の時に
死者を納棺するために身体を清めお化粧して死者をお棺に
おさめるまでの仕事をする人を納棺師と呼ぶそうです。
東京で楽団のチェロの演奏者だった主人公が楽団の解散で
山形の故郷に帰ってくる。
故郷で条件のいい職の募集で一発採用になる。
採用になってから仕事の内容を知る。
断れないまま、仕事を始めて先輩の姿や
それぞれの死者と向かい合いながら仕事のやりがいを
見つけながら成長していく、
妻、社長、同僚のおねえさん、風呂屋のオバサン、
お風呂で一緒になるおじさん、みんな素敵な人ばかりです。
内容は決して明るいものではないけれどもその中にユーモアが
感じられるところもあり心穏やかに見ました。
納棺師の所作がきれいで、死者に対する尊厳な気持ちになりました。
儀式を言うものの大切さが伝わってきました。
おざなりにしてはいけないなあと思いました。
主人公がひくチェロの演奏が庄内地方の四季の移りかわりと
あって素敵でした。
山形の庄内地方は藤沢周平のおおくの小説の舞台になっていて
春に見た「山桜」も美しい庄内地方でした。。
田園のバックに見える鳥海山が誠に素敵でした。
一度出かけたのですが、難しいコースを登ったうえ大雨で頂上まで
いけませんでした。
腰が良くなったら一般コースを登って頂上まで行きたいと思います。
ジーンとくる映画でした。