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最初の第一歩 毎日一つ感動


by yukinachan55
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ふたつめの月 近藤史恵著

この作者の本ははじめて読みます。
年齢が三十代後半の方です。
三つの短編の連作本です。
一話は主人公が突然解雇される場面から始まり、悶々とした
吹っ切れない気持ちのまま腐っていく生活を送り始めていた時
犬も散歩で以前にあった老人にあって、貴重なアドバイスを受け
なぜ自分か解雇された原因をつかむ話です。
自分では気付かなかったけど、あこがれていた人を素直にほめた
ことが遠い原因になったことを知る話です。
二話は二年間も付き合った大好きな人が突然イタリアに料理の勉強に
行ってしまって、相手への気持ち、相手が何を考えているかわからない
自分の中で、恋人ではなく友だちだと割り切りながらそれも出来ない
優柔不断な気持ちをもてあましているリストラされた主人公が
謎の老人から、別の角度からの意見をもらって前にすすんでいきます。
彼氏の近所の幼馴染の登場で、彼の気持ちがわかっていく過程が
幼馴染との交流でわかっていきます。
また、幼馴染を必死に立ち直らせようとする主人公の優しさで
女友達になっていきます。
彼氏と幼馴染と主人公のいい意味での三角関係が面白い。
三話は本屋に正職員で採用されて主人公が老人と会って、その後
老人がひき逃げにあってしまって事件性が出てきます。
彼氏がイタリアに再度旅立つ時に主人公は素直に好きだと告白します。
その後の恋人同士になってからも遠距離恋愛のギクシャクが続きます。
そのときの老人のアドバイスが相手が堂思っているのかではなく
自分がどう思っているかです。
うまくいくとは限らないけど、まず自分が何をどうしたいかが重要だと
いうものでした。
老人が事件に巻き込まれたり、歩道橋と公園の微妙な関係など
謎解きもはいって話はすすみます。
お話に登場する性格のまったく違う二匹の犬がいい鯵出してます。
この話の前作があるようで、読みたいなあと思います。
きっと、話の続きがあることでしょう。
相手のことを思い、相手が何を考えて知ることは大事だけど
自分が何を考えどうしようとするのかを言うのを考えて
意図を持って生きていくことがとても大事なことだとおもい、また
自分の頭で考えることの大切さを感じました。
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by yukinachan55 | 2007-07-18 21:45 | 読書 | Comments(0)