白狐魔記 「戦国の雲 」斉藤洋作
2007年 06月 25日
斉藤洋作 白狐魔記の戦国の雲です。
白駒山の仙人の弟子になり修行の後人間に化けることが
出来るようになった狐白狐魔丸の人間探求の物語です。
一巻目が源平の風 二巻目が蒙古の波 三巻目が洛中の火で
今回読んだのは戦国の雲です。
足利幕府をほろぼし、天下統一に名のりをあげた織田信長の物語です。
織田信長について戦国の世をみ、山で知り合った不動丸の
行末を見守りながら、織田信長の残酷さ、豊臣秀吉のずるがしこさなどを
見ていく、最後に明知光秀に打たれるまでの話です。
狐からみた人間の醜さや、悲しさがジーンと来て、考えさせられます。
中学生が読む本だと思うけど結構ひきつけられて面白いです。
読む機会があったら、図書館の児童書のところにあります。
一巻から一気に読めます。
高畠純さんの飄々とした挿絵も素敵です。お奨めです。
職場の庭の胡桃が青い実をつけていました。
秋には硬い茶色のみになります。