京都市美術館「バルテュス展」をみる
2014年 08月 04日
行われている「バルテュス展」を見に行きました。
三条から歩くと結構時間かかります。
美術館についた頃の雨がぱらつき始めました。
ポスターになっている「美しき日々」と題する少女の絵です。
無表情な少女が、挑発的なポーズで鏡を覗いています。
見ていてもなんか落ち着かない感じがします。
もちろん、写真はダメなので、会場のポスターだけです。
柱に貼ってあった。若い時の本人です。
本人は93歳まで生き、日本人の節子さんと1967年に結婚し
日本の絵画も取り入れた絵もありました。
若い時の自画像で、かっこよく見せるために努力している感じです。
少女をモデルにし、少女から女性へと変わっていく
過程、少女そのものの持っている純粋さ潔癖さを
年代ごとに描いています。
挑発的なポーズがドキっとすると同時に何か紙一重の
感がします。
絵には必ず猫が出てきます
この猫を確認するのも面白かった。
この猫はなんやねん?と思いましたが
結局作家本人の化身なんでしょう。
見ていても落ち着きませんでした。
最後に、少女から脱皮した絵を見て少し安心しました。
作家が11歳の時に書いた飼い猫ミツの誕生から死までの
物語が最後まで彼の絵の中にミツに同化した自分が出てきます。
少女の絵の中に作家本人と思われる、どってとした猫が出てきます。
その猫の代表と思われる地中海の猫の絵が記念撮影用に鎮座していました。
真ん中にどんと構えて魚を食べんとする猫と
ボートに乗った少女の上から虹が出て虹が
魚を猫のお皿に運んでいます。
お酒はワインでしょうね。スピード感ある面白い絵でした。
見ていて穏やかになる絵ではなかったけど、面白かったです。
その後「バルテュス展」を楽しむためにという講演会があり
聞くことにしました。
なかなか興味ある面白い話でした。
終わったと再入場券をもらって、再度見て回りました。
また、それはそれなりに面白かったです。
一番印象に残っとことは講師の方が
絵を見るときにキャプションを見る前に自分で
題名をつけてください。
感性と経験値によって一人ひとりが違う題名を付けるけど
全て間違いでなく正しいです。
作者の題名と自分のつけた題名の違いをまた楽しんでください。
絵画を見る楽しみの一つにして、広げてくださいと言われました。
家の近所で芙蓉の花を見てなぜかほっとしました。