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最初の第一歩 毎日一つ感動


by yukinachan55
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「夜の写本師」乾石智子著

 この本は先日読んだ「本のおかわりもう一冊」桜庭一樹著の
中でファンタジーとして滅茶苦茶面白いと紹介していた本です。
私も久しぶりにファンタジーが読みたくなりました。
魔法の世界で遊びたくなりました。魔法使いの話を始めて
本格的に読んだのは「ゲド戦記」だと思います。
正しいことでなく負の世界も書いていて面白いなあと思いました。
「夜の写本師」乾石智子著も魔法使いのお話で
いわゆる魔導師という名で出てきます。国を治めるのは政治家も
いるがいわゆる裏の世界を仕切る人が魔導師です。
千年前、五百年前、百年前、生まれ変わり世界です。
右手に月石(月)左手に黒曜石(闇)、口の中に真珠(海)を
三つの石を持って生まれた主人公が魔導師に育てられ
育ての親が敵に殺されるのを目の当たりに見ると言うことから
話が始まり、自分が何ものかを探すたびです。
大きな意図が働いて彼はあちこちで修行をします。
それが本を写本する仕事につきます。
この本が魔法の中心になるんです。千年前からずっと
彼が何ものかであるか書き続けてきた本があるんです。
これが大きな大きな力を発します。
魔導師でなくその上を行く夜の写本師になっていく主人公
男性と女性の対決、血や生き物の死骸や草や髪の毛などを
インクに入れて魔法をかける方法がいっぱい出てきます。
何か本当に効くように思ってしまいます。
石の持つ効用も効くんかなあなど思いながら
物語の中にどっぷりはまってしまいました。
育ての親を殺した敵は多くの力を自分の中に取り込んだ
すごい力を持った敵です。
それを倒すために色々な人の力を借りて倒すことになります。
自分ひとりだけでと思っていた主人公が変わる瞬間です。
えぐい表現も魔法の世界ではそれなりに受け入れられ面白いです。
千年に渡り繰り返されてきた対決にピリオドが打たれるか?
めちゃくちゃおもしろくどろどろとした魔法の世界で
遊びました。
面白かったです。
私は無神教で占いも信用しませんし、気にすることは無いのですが
飛行機に乗る時は必ず天珠のネックレスをしたり、
眠りにくい時は長い数珠をかけて寝たりします。あはは!!
「夜の写本師」乾石智子著_b0044296_235776.jpg


乾石智子氏の本をリクエストしようと思っています。
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by yukinachan55 | 2013-01-18 11:59 | 読書 | Comments(0)