「お順 勝海舟の妹と五人の男」上・下 諸田玲子著

 先日から一気に読んでしまいました。
「お順 勝海舟の妹と五人の男」上・下 諸田玲子著
勝海舟の妹がであった五人の男を一章ずつ描きながら
幕末から明治に駆け抜けた勝海舟と妹お順の兄妹愛を
中心に書いています。
ひとり目は二人の父親勝小吉です。
母親が正妻でなかったために幼い時に勝家に養子に
だされ祖母に苛め抜かれた為に若い時に
放蕩に限りを尽くす父親です。
しかし、家族は大事にし、正義を貫く父親でした。
晩年は放蕩もやみ読書と本を書くことに生きがいを見出します。
その父親と一緒に写本をするお順です。
二人目はお順の初恋の男性島田寅之助です。
7歳の時にはじめてあって二十歳以上年が違うのに
その、すごさに圧倒されて好きになってしまいます。
お順は大きなもの一番強いものが好きな変わった女子のでした。
彼は病気のために彼女と結婚を夢見ながら亡くなってしまいます。
三番目は歴史に登場する佐久間象山です。
島田寅之助の死に生きる目的も無くしたお順の前に
すでに側女とこどももいる佐久間象山からの申し入れに
お順の母親が彼女のためと思って結婚を勧めます。
最初は渋るお順も佐久間象山の日本人離れした体躯と
自分の考えを強引に推し進める力強さに引かれ
結婚すると言うより彼のためにお役に立ちたいと複雑な家庭に
かかわらず第二の人生をかけます。
佐久間象山はうぬぼれが強く自分が日本を救うのだと
信じて疑わない人でした。
吉田松陰の密航に手を貸した罰として国許の松代に
蟄居になります。
お順も夫について松代にいき9年間かかってやっと夫が
自由のみになるのですが、うぬぼれが強い上に
世間に疎くなって藩の人々から疎まれ最後には惨殺されます。
夫の敵を絶対に討たなければいけないと考えるお順です。
四番目はお順の兄勝海舟です。
小さいときから直参の旗本と言っても無役のために
貧乏で苦労して我慢をすることを覚え
早くから外国のことを知らなければならないと蘭学の勉強に力を
入れます。
先を見通して息子を自費で英国に留学させます。
幕府の中でも得意な立場で交渉や外交をおこなうことを主張します。
絶対に人を殺してはいけない、話し合いで解決ししないといけないと
主張し行動する人です。
この兄は妹お順を暖かく陰になり日向になりかばったり
助けたりします。
最後は村上俊五郎です。
幕末の混乱期に乗じてお順に近づいてきたならず者です。
初恋の人島田寅之助の姿とダブらせて彼にはまってしまう
お順ですが、結局彼の危うさに気がつき結婚はしなかったのですが
最後まで付きまとわれ、悪縁を続きます。
自分の考えをしっかり持って兄勝海舟とともに
生きたお順を中心に勝家の人々の生きた姿と通じて
幕末の様子がとてもよくわかり
男運のわるいお順を通じて色々な人が登場し
激動の時代を面白く読みました。
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by yukinachan55 | 2013-01-14 23:31 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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