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「森の中の海上下」 宮本輝著

「森の中の海 上下」宮本輝著を読みました。
上下二巻一気に読んでしまいました。
面白かったです。
話はあの阪神淡路地方の大震災の場面から始まります。
私は大阪だったので被害はありませんでしたがすごい揺れは経験しました。
主人公希美子は大震災にあって、奇跡で生き残り夫とともに歩いて
大阪まで逃げます。
この時から今までの日々が崩れ始めます。
今まで何事も無く平凡に暮らしてきたのに、この日に夫と義母の裏切りを
知ります。
そしてもうひとつこの小説の柱になっている毛利カナ江とかかわっていきます
以前に旅の途中で偶然知り合って毛利カナ江の最後を看取り
彼女の信州の山の中の広大な土地と別荘を譲り受けます。
離婚騒動もそんなにどろどろにならず互いにあっさり離婚してしまいます。
本当にちょっと意外な展開でした。
離婚後信州の別荘に息子二人と住み始めます。
別荘の周りには栗の木をはじめ多くの木が森としてあります。
その中で何種類もの木がお互いに絡み合いながら大きくなった
神々しく人間に何かを与える樹があります。
この樹は「大海 ターハイ」となずけられます
この樹を見ながら登場人物がいろいろ影響を受けます。
別荘に移り住んでからテレビで神戸の住居の裏に住んでいた三人の
子供たちが両親、兄、親戚を全部失っていくところが無く避難所暮らしを
していることがわかります。
震災の時救助活動も何もしないで逃げたという負い目がある主人公は
この子たちを引き取ることにします。
希美子の両親、この父親が素敵なんです。
あっさりした自由な生き方をする妹とその元婚約者この二人もいい感じです。
震災にあった人はその時のトラウマを抱えて生きていかなければなりません。
この子たち三人は震災の被害にも両親の死にも立ち向かって信州で
希美子たち親子と暮らし始めます。
そんな中で別荘の元持ち主がどんないき方をしたのかが希美子の
胸を大きく占めていきます。
偶然も重なってだんだん解き明かされていきます。
青春を戦争の世代に生きた人たちの生き様がもうひとつの話になっていきます。
そのうち三人を追って神戸の孤児たち7人が信州に現れます。
それぞれ個性豊かな子供たちです。
希美子は全部受け入れます。カナエの財産をそれに使うことにします。
大家族でもめながら、出て行くものもいる中で
炊き込みご飯屋をはじめます。これが軌道に乗ります。
お互いの震災の爪あとを胸や体に持ちながら大家族で生活していきます
片方で毛利カナエと夫、子供と話が順々に解き明かされていきます。
ちょっと神経くさいけど、まあ面白い
あまりにもうまくことが運びすぎるような気がしますが、
二人の子供たちも大勢の家族の中で成長していきます。
希美子は一番離婚の苦しい生活をみんなに助けられ生きたのだ理解します。
何か、ほっとするような小説でした。
神戸や吉野、下関と展開して面白いです。
家族のやさしさの中で子供たちは成長しなかったらあかんなあと思いました。
信州の森や山を歩きたいなあと切実に思います。
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by yukinachan55 | 2009-09-28 14:36 | 読書 | Trackback | Comments(0)

最初の第一歩 毎日一つ感動


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