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最初の第一歩 毎日一つ感動


by yukinachan55
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「青雲はるかに上・下」宮城谷昌光著

今、三国志ブームなので、ちょっとかじってみようとブックセンターに
寄ったら、この作者の本でこの本だけがありました。
三国志も昔読んだ覚えがあるけどまったく忘れてしまっています。
中国の歴史もほとんど覚えていません。
この本の主人公・范雎は自分の実力を買ってもらえる主人をたづねて
諸国を回るけど、うまくいかず魏の国に帰ってくるところからはじまります。
前半は、自分の力を売り込むために努力する中で、最愛の女性から
偶然助ける女性とか友人の妹とか友人その他の人との出会いが中心に
語られます。
なかなか思うように、自分認めてくれる機会が来ない中で友人の妹の
足をなおす薬代のため仕官をします。
その時に偶然斉の王の会うことが出来るのですが、これが仕官した主人
魏斉の逆鱗に触れ、簀巻きにされてトイレに放り込まれるという
最悪の侮辱を受けることになります。
死ぬところを最初に出会った女性に助けられます。
このあとはお尋ね者として隠れながらの生活が始まります。
後半は偶然の人の出会いによって一生ついてくれる弟子を持ち
家族の何もない范雎が自分の頭だけを頼りに真秦の王に仕えるようになります。
その道は遠く苦労したけれども王を説き伏せる力を持ち王との
信頼関係を結んでいきます。
秦の王の立場に立ち、大きな領土を持つためには近くから一歩一歩
着実に戦争に勝つことで、それだけでなく勝った後おさめることが大事であると説きます。
秦の宰相になった范雎は今まで世話になった人に過分の御礼をします。
ここら辺は義理堅く約束は必ず守ります。
戦略も着実に点を攻めるのでなく面を取るというものでその時代では斬新な考えです。
最後には復讐も成し遂げますが、交代の時期も心得ていたようです
范雎は女性にも優しくとてももてます。
最初に出会った原声を魏斉の妾になっているのを最後には救い出し
彼女が死ぬまで添い遂げます。
清廉潔白で欲を持たず堂々としていてカッコいいです。
歴史がなかなか理解しにくいのと人の名前がわかりにくいので
少し難儀しましたがこだわらず主説として読みました。
中国はさすがに広くスケールが大きいので面白いです。
中国のこの時代日本は卑弥呼の時代だったんですね。
面白かったです。
「青雲はるかに上・下」宮城谷昌光著_b0044296_20112348.jpg
Commented by しぇんしぇい at 2009-05-21 10:09 x
お久しぶりです。
エキブロから移動しました。
この本は私のお気に入りです (^_^.)
宮城谷さんの本は全体的にいい本が多いです、三国志を除いて (笑)
Commented by yukinachan55 at 2009-05-22 21:31
お久しぶりです。
いつもミステリー参考にさせていただいています。
宮城谷さんの本はこの本が初めてです。
次回は太公望を読もうかなあと思っています。
それにしても大阪歩くとマスクだらけです。
マスク効果はいかがなものでしょうか?
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by yukinachan55 | 2009-05-20 20:20 | 読書 | Comments(2)