チルソクの夏 佐々部清・脚本 橋口いくよ・ノベラライズ
2007年 02月 19日
以前に映画を見ました。
1977年ですから今から30数年前のお話です。
下関の高校女子陸上部の4人組みの青春物語です。
下関の高校と釜山の高校との親善試合でお互いに知りあった
日本人の高校生郁子さんと韓国人の安君の淡い初恋を中心に
まだ韓国人に対する差別感があった日本の現実の中で
高校二年生の時に会い、1年後にもう一度会おうと約束します。
文通をするのに韓国語を習い始める。それに協力する三人
何をするにも、もめたり、気まずくなったりしながら陸上部の
活動を通じて、友情を深めていく4人です。
郁子さんの家庭のことや、安君のお母さんの手紙など
色々あるけど、3年の時に下関で行われた親善大会に
4人とも出場でき、来ないかと思われた安君も出場する
3人が見守る中、二人はつかの間のデートをする。
郁子さんが関門トンネルの中で、山口県と福岡県をまたいでいるというと
韓国では38度せんがある僕はこれをなくすために外交官になるという安君
そんな難しいこと考えないでバカなことばかりしているというと郁子さん
平和だからできるんだよ。という安君
本当に平和という言葉がずしんと響くシーンでした。
二人はそれからあうこともなく。陸上部4人組もそれぞれ年月がたつ
本はここで終わっているけど、映画はもっと素敵でした。