三月に読んだ七冊の本
2014年 04月 10日
ネットで15冊予約することができます。
ほとんど新刊を希望するので平均して一ヶ月半か二か月ぐらいで
手元に届きます。
一度にどっと来る時があります。貸出期間が二週間なので
途中で一回返して、また予約する時もあります。
上巻よりも先に下巻が回ってきたときは残念ながら
その場で返します。
全く知らなかった作者のを読んだり、ブックセンターの司書の方の
おすすめの本を読んだりと楽しんでいます。
1.題名「恋歌」朝井まかて著
"直木賞受賞作です。
明治の女流歌人中島歌子の生涯を最後の看取りの時に
お世話した弟子が見つけた本人の自伝をもとに書かれてています。
幕末、江戸の旅館の一人娘として生きてきて、
旅館を継ぐ身でありながら、旅館に縁のあった水戸の藩士に一目ぼれし、
相手に請われて、母親の反対を押し切って江戸から
水戸の天狗党の藩士に嫁ぐ、夫婦といっても一緒に住むわけでなく
二人でいた日は数えるぐらいしかありません。
水戸藩の二派に分かれる内紛にそのまま巻き込まれ、
囚われの身になりながらも、夫に会いたさに
生き抜いていく様を幕末から明治にかけての
動乱の中を走って生きた人の話でした。
夫の妹の生き方、歌子について彼女の支えとなった
爺やの生き方も面白かった。
一番印象に残ったのは水戸の牢屋での壮絶な女たちの生き方でした。
2.題名「ポースケ」津村記久子著
食事喫茶よしかの主人良夏と従業音たち、
店に集まってくる客たちの生きたかを短編連作で書かれたもので
それなりに心に傷を負ってそれをそれなりに
克服できそうになるまでをえがいている。
生きることって大変なんだなあ。と思いながら読んだ、
読み終わったけど意外としんどかった。
3.題名「ポトスライムの舟」津村記久子著
ポースケの前作のお話、
以前買ってあって読みにくかったのでやめたけど、
今回はすっと読めた。
本当に息苦しい時代に生きているなと思った。
私が働いていた時はなんといっても組合があったことが
本当によかったと思う。
高校卒業後42年間同じ職種で働きづづけられたことは
当たり前の思っていたけど、今はすごいことなんだと
自分で感動している。
周りのみんなのおかげだとつくづく自分の幸運に感謝です。
4題名 「ららら科学の子」矢作俊彦著
中国文革の時代に中国にわたって30年ぶりに帰ってきた
50代の男性を中心に裏の世界の友人にお世話になりながら、
自分を取り戻していく話でした。
30年の微妙な変化が面白かったし。共感できる年代なんだと思った
5 題名「漁師の愛人」森絵都著
連作短編からなる。
プリンにまつわる君のお話と
震災後部屋をシェアーする女性三人、
脱サラして漁師になった中年の男性の愛人が
漁師町で生きていく夫と妻と愛人の奇妙な三角関係、
どれにしても悩みながら現状を打開していくお話で読後感はよかった。
6題名「"ビブリア古書堂の事件手帳5」
「栞子さんと繋がりの時"」三上延著
古本屋の人の心を見通す力を持っている女主人と
バイトの普通の男の子が織りなす本の事件に
かかわって進んでいくお話の五回目
ちょっと飽きてきたなかなか進まないけど
中身的にブラックジャックの本の話もすごい話なんだろうけど
読んだだけではわからず、表にでもしないと分からない話だった。
ちょっと中だるみの感じ、次回に期待
7.題名「まほろ駅前狂騒曲」三浦しをん著
以前読んだ続き物まあまあ面白かった。
バスジャックの意義がいまいちわかりにくかった。
多田君の態度にちょっとイラつく。
読んだ本の記録ということで、なかなか感想文は難しい。
完走かくより読む時間がほしい。