小説「きいろいゾウ」西加奈子著 読み終わる

 今日は一月最後の日です。
お正月が来たなあと思っていたらもう二月です。
「行く、逃げる、去る」とはよく言ったものです。 
旧暦のお正月が今年は二月十日だそうです。
まだまだ寒い日が続きますね。
 先だって映画「きいろいゾウ」を見ました。
それなりに面白かった、三重県の海と田舎の景色が
素敵でした。
原作があるというのですぐにブックセンターで借りました。
「きいろいゾウ」西加奈子著です。
無辜歩ことムコさんと妻利愛子ことツマさんが
満月の夜知り合って相手のことをほとんど何も知らずに
結婚して田舎で暮らすのは同じです。
苗字と名前は小説を読んではじめてわかりました。
場所とかの設定は映像を見て小説を読むと自分の想像力の限界を
補ってくれます。
小説では絵本「きいろいゾウ」の絵本が二人を結び付けていることがよくわかります。
絵本きいろいゾウのお話は素敵です。
病院でずっと入院していた女の子のもとにきいろいゾウが現れて
彼女がいけないところへ空を飛んで連れて行ってやります。
しかし、本当のぞうさんは黄色くも無く空も飛べません。
きいろいゾウは女の子と一緒に空を飛べるゾウから
普通の像に帰ります。女の子も病気を治して大きくなって
ぞうさんに会いに行くことを目標に生活していきます。
空を飛ぶのは鳥に任せてゾウは群れの中に女の子も
自分の足で歩けるようになろうとするお話です。

小説のムコさんのイメージは映画の「向井理」クンのイメージとは
ずいぶん違いました。どちらもいいです。
内容は原作を踏まえて素敵に作られている映画だと思います。
映画に登場しない人は
ムコさんと一緒に働く平木直子さんは洋子さんのおばあちゃんです。
はじめは無愛想な付き合いにくい人のようだけど
ツマさんがピンチの時、自分の苦い経験と生き方を聞かせて
いい方向に向わせます。
映画では白樺園の演芸会になっていますが
本では「つよしよわしの漫才公演になっています。
つよしよわしの漫才の苦労や生きてきた道の
お話も良かったです。
ムコさんがオンチにもかかわらず二人の思い出の
「グッパイベイビー」をうたうのは一緒です。
 後半のムコさんが手紙をもらってからおかしくなり、
夫婦の関係がおかしくなるのは小説の方がよくわかります。
ツマさんの動物の声が聞こえたりする世界も
想像力で読むことが出来る本の方が面白いです。
編集者の杉本さんもちょっと出てくるけど重要な役どころでした。
ムコさんの本が爆発的に売れるところもほっとします。
 二人の家から海へいく途中に
名も知らないお墓のようなものがあって
そこにはいつもお花が備えてあります。
ある雨の降る日にひきつけられるようにしてツマさんが
そこをたずねるとアレチさんがいて、
アレチさんの戦争の時の話を聞きます。
空襲を受けて防空壕に隠れてその時に
障害者の女の子を助けたこと
戦争は本当におそろしい、つらいことなんだ
言うことを切々と話します。
本の中ではツマさんも実体験のような感覚で経験します。
この辺は必死で読みました。
彼と彼女を取りかこむ隣人達の思いやり、生き方が素敵でした。
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私はどちらかゆうと本の方が面白かったです。
それぞれの心の中を丁寧にかかれています。
自然の描写も季節感も読んでいてすっと入ってきます
後で知ったのですが、西加奈子さんは今年の芥川賞で選考で
三人残って、残念なことになったことを知りました。
今その時の本「ふくわらい」をリクエストしています。
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by yukinachan55 | 2013-01-31 19:48 | 読書 | Trackback | Comments(0)

最初の第一歩 毎日一つ感動


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