「オンマをお願い」読み終わりました。

韓国小説「オンマをお願い」読み終わりました。
 面白かったです。一気に読みました。途中主語がわからなくて
何度も読み返しました。
オンマが失踪して一週間からとちょっとショッキングな出だしの小説です。
オンマが主語でした。
一章では
長女(小説家)の立場からオンマがいなくなって初めて気がつくことばかり
自分がどれだけオンマに支えられていたのか自責の念でいっぱいです。
オンマのお父さんは彼女が三歳の時に無くなり
兄や姉は学校へ行かしてもらったけどオンマは結局行かしてもらえず
字が読めません。
それでも動物を飼うて育てるのも、畑で作物を作るのもとても上手です
火事一般すべてお手の物です。
身体をつかってこども達のために必死で働くオンマの姿を思い出します。
自分のようになってはいけないと女には教育がいらないという夫に逆らってまで
女の子にも教育を受けさせます。
野菜と犬を売ってもうけたお金で長女に何か欲しいものはないかと聞きます
長女は本がほしいといいます。本屋に行っても母親は本屋に入らず
どんなものでも値切って慎重に買うオンマがこの時は値切ることもなく
長女が選んだ本を買ってやります。その時に買った本がニーチェの
「人間的あまりにも人間的」という本でした。
オンマを探す現状と、オンマの最近の様子。オンマのおさない時のこと
長女との思い出が交互に出てきます。
家族達が必死で探すけれども母親の行方はようとしてわかりません。
 二章では
オンマの期待を一心に受けて育った長男の立場で
話が進んでいきます。
二章のはじめは母親の目撃者がいたことから始まります。
幼いときから他の兄弟と違って勉強だけすればよいという特権で
小学校も中学校も高校もいつも一等でとおします。
しかし大学試験に落ちてしまうという初めての挫折を味わいます。
目撃者の見た場所が彼が最初に就職した会社の前辺りで
あったことがわかります。
タクシーで駆け付けてみると悲惨な状態の母親の目撃談です。
もう一つは彼が新婚所帯を持った場所でした。
これが偶然なのか、人間違いなのか?
長男が小学生の時オンマの夫が女の人を連れて帰ってきたために
オンマが家を出たことがありました。
その時に女の人が作ったお弁当を一切食べなかった長男です。
それを知ったオンマが長男を呼び出して折檻して食べるように言いますが
オンマの体罰にも絶対に根を上げない長男でした。
その時オンマはこども達のために家に帰らなければならないと決心します。
それから長男はオンマにとって特別になります。
長女が高校へ行く時に長男に託します。
そのときから「すまないね ヒョンチョル」という言葉を使い始めます。
オンマが失踪してから彼の生活が変わってしまいます。
彼は検事になるという最初の希望は結局達成できませんでした。
長女が自分のノートを彼に見せ今年の目標を書いている所を
あけます。自分のことばかり書いてあって母親のことは何処にもないと。
彼も、同じことを考えます。
オンマの失踪した後、父親が長男の家の娘の部屋に一緒に住みます。
それを、良い様に思わない彼の奥さんです。
結局夫婦の話を聞いた父親が誰もいない田舎の家に帰ってしまいます。
 第三章では
ひとり田舎の家に帰って夫の立場から話が進みます。
当然いると思っている妻がいなくなってそれも妻の身体のことを思うと
ソウルにいける状態でなかったのに連れて行って自分の目の前から
いなくなった妻を思うとどうしようもなくなります。
一度女と一緒に家を出て帰ってきたときに朝出て行って夜帰ってきたかの
ように何事も無く受け入れてくれたオンマです。
隣に住む自分の姉が尋ねてきて、妻にとっては姑のような姉です。
妻にとっては重荷になるような姉はでした。
姉は夫が火事で焼け死ぬという不幸な人です。
その人が妻の失踪を知って彼女に謝らなければならないことがあるといって
彼に胸のうちを打ち明けます。
彼とオンマが結婚した時は朝鮮戦争が終わった頃でした。
彼には幼い弟がいて学校へ行かして欲しいと頼みます。
しかし貧しかったので彼は学校へ行かしてやることが出来ませんでした。
弟はオンマに頼みます。オンマは行かしてやりたいとお願いするのですが、
聞き入れず、怒りに触れて実家に帰されます。
結局彼が迎えに行くのですが、それを知って弟は学校へ行くのをあきらめて
家の手伝いをすることになります。
弟はあるとき村を出て働きに行って、帰ってきて精神的におかしくなり
自殺をしてしまいます。
それにかかわってオンマが辛い目にあります。
この時からオンマはまともにぐっすり眠ることが出来なくなります。
彼はオンマが孤児院に寄付をしていたこと
長女の小説をボランティアの子に全部読んでもらっていたことを知ります。
後悔と自責の念でぼろぼろになりながら生きていかなければなりません。
四章は
オンマの立場から話が進められていきます。
オンマが三人の幼子を育てながら薬剤師として働く次女の下を
鳥になって尋ねていきます。
しっかり三人のこどもを育てている次女を見て三人目を身ごもった時に
結婚していない長女への気遣いもありあまり良い顔をしなかったことを
謝ります。
次女は四番目のこどもなので小さいときから上と違って厳しく育てないで
自由に育ててきた次女です。
長男の入学式は文字が読めないので夫の姉に行ってもらいました。
しかし次女の時は名前を一生懸命覚え持ち物に刺繍をしてやります。
入学式にも出かけます。
次女が数学の勉強をしている所を見るのが大好きなオンマでした。
次女がソウルに連れて行ってくれたときに、人ごみの中で
「もし私とはぐれたら、何処にも行かずにそこでじっとしていて
私がちゃんと探すから」といわれます。
ソウル駅ではぐれた時は病気が進んでいて
自分が何ものか記憶が飛んでしまっていたようです。
オモニにはひょんなことから知り合った男性がいました。
辛いことがあったら尋ねて行くことがありました。
夫はそれをオンマは時々いなくなることは知っていたようです。
長女から父親に電話があります。
何で長男の家を出たのかと叱ります
長女は辛いのかお酒を飲んでいるようです。
オンマが長女の本を全部読んでもらっていたことを話します。
泣いて「オンマをお願い」といって大声で泣き続ける長女でした。
エピローグは
オンマが失踪して9ヶ月から始まります。
この9ヶ月の意味がどう取るかが読む人によって違ってくると思います。
長女は彼氏の仕事についてイタリアへ行きます。
出かける前に次女からの手紙を受け取ります。
この手紙を開封しないでそのまま持って飛行機に乗ります。
イタリアについてこの手紙を開けます。
そこには妹のオンマを探すことが出来ない苦痛と
アメリカ生活から帰ってきてオンマに預けた荷物を受け取る時に
柿の若木をもらいます。あまりありがたくなかったのですが
家に植えます。何回も植え替えないと駄目だといわれていたのに
母親の言うことを聞きませんでした。
自分は失踪する前からオンマを失っていたと激しい自責の念で
お姉さんあきらめないでオンマを探してと訴えていました。
オンマが世界で一番小さな国はどこかと聞いて
いつかその国に行ってバラで作ったロザリオを買って欲しいと
行っていたのを思い出します。
その小さな国が今まさに自分がいる
バチカン市国です。はたと気づいて博物館の売店で
それを買い求めます。オンマにわたさなくては
そしてその博物館で
ミケランジェロが目が見えなくなるまで苦労して作った
彫刻「ピエタ」に出会います。
ピエタは聖母マリアが処刑された息子イエスを抱いている彫刻です。
それを見てオンマが後で見ているようなします、
彼女がイタリアで来るにあたってはみんながオンマを探すのを
あきらめたと思ったのです
この像を見ながらもう一度オンマを探してみようと固くく決心します。
東洋の小さな国のオンマをみんなにお願いして
希望はまだ捨ててはいけないと思うのです。

読み終わってとても面白かったです。
オンマのこどもに対する無償の愛
こどもはオンマが母親である時しか知りません
でもオンマにも小さいときから結婚するまでの時代もあるのです。
オンマと長女、オンマと長男、オンマと夫
オンマと次女色々なエピソード一つ一つ胸に来ました。
失う前に大切にしないといけないと思いした。
手遅れになることはない今からでも十分間に合うと訴えていました。
最後のピエタはよくわかりませんでした。
一冊しっかり読み通しました。
面白いことに最初は辞書を引いていましたが
段々、読み飛ばしてこれは後で調べようと思うタン度だけチェックしておいて
もう一度読むという、何回も繰り返し読みました。
トラックバックURL : http://yukinkosan.exblog.jp/tb/19738222
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by yukinachan55 | 2012-12-27 19:23 | 読書 | Trackback | Comments(0)

最初の第一歩 毎日一つ感動


by yukinachan55
プロフィールを見る
画像一覧