人気ブログランキング | 話題のタグを見る

最初の第一歩 毎日一つ感動


by yukinachan55
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「フリーター、家を買う」 有川 浩著

暖かかったのに、雨が降って寒さがぶり返したようです。
なんといってもまだ三月初めですからね。
10月ごろに希望図書していた「フリーター、家を買う」が手元に届きました。
この作者は以前に「阪急電車」を読んでほっこりしました。
今回の「フリーター、家を買う」は二流の大学を卒業して就職した最初の会社の
鬼のような研修にすぐねをあげて、三ヶ月で退職してしまった主人公が
なんとかなるわと思っていたことが甘い考えだったことがわかり就職活動も
うまくいかず、食い扶持を家に入れるためのアルバイトもいい加減な勤め方を
していました。
そこへ、母親が重度のうつ病などを発症します。
その事実を名古屋に嫁いだ姉から聞かされます。
母親は近所の人たちのいじめに合っていたのです。
その原因が父親にあることも姉が父親に食ってかかって母親を治すように言います。
それでも、こうゆう病気は気が弱いものがなるのだと認めない父親、
この父親は自分のことが一番大事で家族はどうなってもいいんだと言い放つ姉ですが、
この姉が結婚するまではこの家の要になっていました。
母親の病気をきっかけに今までの生活を改めて母親の元の笑顔を
取り戻すために、ここから主人公の奮闘が始まります。
昼間は母親と一緒の時間を作るため夜間の土木現場のアルバイトをします。
若者が続くことが少ない現場で6ヶ月以上勤めることになります。
その間現場のおっちゃんたちに人生のあり方を教えられたり、母親のことを理解
してもらってアドバイスもらったりといい関係を築いていきます。
就職活動をするために、重い腰を上げて父親に相談したら
さすがに父親は面接はじめ彼の知らないことをしっかり教えてくれます。
少しずつ父親とも歩み寄っていきます。
やっとつかんだ就職先の面接の日に母親がぱにくります。
結局面接あきらめて母親の命の方を優先します。
素敵な息子です。
真面目に考えるようになり、以前のぐうたらな自分をちゃんと振り返ることができます。
こんな若者が多くいたら、日本も少しは救われるかなあと思います。
それを取り巻く人々もいいです。
なんやかんやあって。アルバイト先に正式に就職します。
ここでも父親の応援を受けます。
職場で働いている様子も、社長、同僚、いい関係です。
こういう職場いいですね。
母親は一度発病したら長いスパーんで付き合わないと駄目な病気です。
結局引越しをするのが一番だということで、最終的には家を買います。
父と息子、父と娘、姉弟、それに病気の母親
面白かったです。
いま、日本経済も行き詰ってるし、政治は改革されんと元の木阿弥みたいな様子だし、
新聞読んでも、あまりいいことありません。
もし読まなかったら、関係なく過ごせるのではないかと思って、
現実に目を向けるのがとてもしんどくなっています。
こんな時にこの本を読んで、ほっこりした気分になりました。
あきらめず、少しでもみんなが過ごしやすい世の中にしなくては駄目ですね。
「フリーター、家を買う」 有川 浩著_b0044296_1901399.jpg
Commented by miya at 2010-03-02 12:46 x
よく、まとめられた文章で、なんだかもう読んだ気分になりました。

そういえば、私のリクエスト図書、蓮池薫さんの本は、まだ連絡がありません。
先日、NHKで蓮池薫さんへのインタビュー番組(90分)がありましたね。 後半60分ほど見ましたが、なかなか雄弁な人でした。 
それで、ますます読みたくなっているのですが。

日韓交流会へ蓮池さんの息子さんに会ったと、ウリ息子が言っていました。 早大生のようです。 今は、アメリカ留学中とか。
余談ですが、ウリ息子も、私とは関係なく、親韓派なのです。 
5~6年前に、ワーホリで韓国に行っていました。
Commented by yukinachan55 at 2010-03-02 14:36
ありがとうございます。
オリンピックも終わり春が待ち遠しいですね。
それにしてもハイチ、チリと地震が続いていて怖いですね。
神戸の震災から15年です。忘れた頃なので怖いです。
そうですか?息子さんも韓国にいっておられたんですね。
いいですね。
秋に行きたいなあと思っています。
名前
URL
削除用パスワード
by yukinachan55 | 2010-03-01 19:08 | 読書 | Comments(2)