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最初の第一歩 毎日一つ感動


by yukinachan55
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「明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子 」 太田治子著

この本は朝日新聞の書評を見てすぐにブックセンターに
希望図書したら、すぐに借りることができました。
ラッキーです。一番だと思います。

「明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子」は
著者の両親を太宰治と太田静子の出会いから恋愛そして
自分の出生そして別れまでを追って書きながら
父太宰治と母太田静子を書いています。
著者が生まれた御殿場の下曽我の家に著者の娘と一緒に
たずねる所から始まります。
大地主の息子の太宰治と医者の娘のお嬢様の太田静子の
出会いから二人の立場にそれぞれ立って二人の様子など
追求しています。
「斜陽」はモデルのなった母・太田静子の日記を元に作られたものです。
太宰治の日記欲しさの打算的な気持ちから本当に好きな気持ちのゆれが
そして、母の揺れる気持ちが克明につづられます。
母は太宰治に妻子があるのを知っていてつきあい、
子供が欲しいと未婚の母になるのを覚悟で著者を生みます。
戦中戦後の厳しい状況で大丈夫かなあと思わせる危うさです。
太宰治が他の女性と入水自殺してから、未婚の母として
すごい苦労したと思いました。
本の最後に母太田静子が太宰治のことを書いた文章が出てきます。
「あの男は正直で、真っ直ぐであった。素顔だった。
あの男ほど勇気のある奴は、古今人の歴史の中に稀である。
キリストさえ人々に殺されるまで死ななかったのを見れば
宿命への従容と忠実は、古今東西に稀であった。」
とあり著者もこれをみとめている。
こんな世界もあるんだなと思いながら最後まで一気に読みました。
面白く読んだけど、私には良くわからなかった。

太宰治の作品は大昔何冊か読んで
「斜陽」も読んだけど言葉使いが変だと思ったぐらいでまったく覚えていません
最近太宰治のもう一人の娘津島佑子の韓国の作家との書簡集を
少しかじりました。
残した二人の娘が二人とも有名な作家になるなんで
すごいなあ、やはり血のつながりというものかなと思いました。
この本の派生していろいろ調べたり見たりしました。
「明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子 」 太田治子著_b0044296_1215653.jpg
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by yukinachan55 | 2009-10-15 12:20 | 読書 | Comments(0)