太公望 上・中・下 宮城谷昌光著
2009年 06月 26日
とても面白かった。
羌族の少年望が商の受王の人間狩りのために父親を殺され
火をつけられた平原を羊に導かれ手をつないだ者たちと
逃げ切る場面から物語りは始まります。
偶然が偶然を呼んで望は何度も死ぬ寸前までいくけれども
何とか生き延びていきます。
望は商の王を倒すことを目的に生きていきます。
上巻では少年から成長していく様子を読ませます。
6人の仲間が最初は一緒になるけれども、離れ離れになり
また、いっしょになるなど、
後に斉の国を建てる太公望の一生を鬼候、土候、箕子の三人に
あったことによって大きく変わって行きます。
最初の妻とは2人の子をなしながら先立たれます。
肉屋の商売をしながら、商売人として成功していきます、
そんな中で周の国の文王に認められ軍師になります。
望の発想は人が考える一歩半先を読むということで
いろいろなことがうまく進んでいきます。
周の隣の国の召の国との交渉にも一人で行き成功させます。
最終的には周と召の連合軍が商をうち
太公望の夢は実現されます。
斉を人が平等である国を作るということを掲げて前進します。
中国の国土の広さもそうですが、人の大きさ多さも
感心しながら、中巻の途中からやめられなくなり下巻は一気に
飛ばしました。
面白かった。満足しました。次は何を読もうかと考えています。
中国はおもしろい。
上巻は先にブックセンターに返却しました。
ぜひ古い時代からお読みください。